家づくりは一回では成功しない(第172回)--土地を選ぶ [我が家]
2021.12.20
こんばんは。
「秋の日はくるべ落とし」の諺どおり、もう既に日は暮れようとしている。たしかそろそろ冬至。昼間の時間が一番短い日。ここを境に段々と日は長くなり、夏至までまっしぐらに長くなっていく。季節は全く裏切らない。
物干し場が日陰になってしまう我が家は、この時期、日の当たる場所に洗濯物を移動しなければならない。だから、余計に冬至が気になる。相変わらず、我が家は風情の「ふ」の字もない。お恥ずかしい限り。
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植木屋ではないから、土地の質は気にしなくていいけど、その土地が周りの地勢から見て、どういう位置関係にあるのかは調べなくてはいけない。時節柄というか、こう毎年毎年災害が頻発していてはちょっと間違ったことで大変な後悔を生むことになる。借りた家は直ぐに引っ越せばいいけれど、買ってしまった家はおいそれとは手放すことはできない。だから慎重の上にも慎重を期しても、し過ぎることはない。
海抜、海岸線、谷戸、この辺がキーワードになる。
海抜--これはよくご存じの海からどのぐらい高いかを示す数値。万が一地震が来て、津波が来る時のことを考えて、海抜では最低でも10m?20m?
国土地理院のGPSmapというのがある。地名に「+」を合わせると、左下に海抜何mと表示される。下のアドレスがそれ・・・・。
これを見ると、江東区枝川2丁目などは海抜0~2m。移転した築地市場市場もせいぜい5mぐらい。豊洲のマンションなどは人気があるようだが、地震と津波が来たらひとたまりもない。住んでいる方には余計なお世話だけど、地震・津波対策は毎日頭に入れておかないと大変なことになる。
海岸線--これは直線距離で何十メートル、何キロ離れていればいいかという判断基準。
谷戸--谷戸とは「丘陵大地の雨水や湧水等の浸食による開析谷を指し、三方(両側、後背)に丘陵台地部、樹林地を抱え、湿地、湧水、水路、水田等の農耕地、ため池などを構成要素に形成される地形」とある。簡単に言えば広範囲に窪んだ地形だ。私たちの近視眼的な目でもって見ても、それは分からないかもしれない。大きな谷戸だと、何百世帯、何千世帯も居住する谷戸もあるからして、そこをこだわるなら古地図とか、地名などを参考に調べる手もある。
ほかに気をつけなければいけないワードは、傾斜地、水位上昇が上げられる。傾斜地は伊豆山での大惨事があったけど、裏山、造成、盛り土も気をつけるべきことだ。水位上昇に関しては、いろいろなシュミレーションがある。3m上昇すると豊洲界隈、江戸川、江東は少しずつ水没し始めるらしい。
「そんな先のこと」と馬鹿にしていいのは、直ぐにでも死ぬ我々ロートルだけ。若い皆さんにとっては結構近未来かもしれない。