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ふと思い出したこと--「強面、とうさん」 [生活]

2017.9.20


今日はファイバーリサイクルということで、朝早くから不要になった衣類を出してきた。集積場所は個人の家の駐車場。しかし、交通量が多く車をとめることもままならない。だから、早朝6時前に行くことにした。家人は昨夜も睡眠は浅かったらしく、雨戸は開けられ、既に洗濯物は干してあった。



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もう一つ、犬仲間父さんのお話。こちらは強面のちょっと話しかけることもはばかられるような方だった。飼い主としては私の先輩で、私が飼い始めたころには、既に老犬となっていた。こちらの方も挨拶程度の方だが、顔を合わせることが多かった。


当時、私の両親はまだ健在、しかし、毎日様子を見なければおぼつかない状態だったので、いつもその強面飼い主の家の前をとおりながら、実家に行っていた。


その方は、日中は小まめに垣根を切ったり、駐車場を整理したり、犬の散歩以外にもよく見かける方であった。


時は過ぎ、我が愛犬も別の世界に旅立ち、彼ともほとんば会うこともなくなった。いつの間にか、彼の家の玄関にスロープができていたが、気にも止めずに再び時は過ぎっていった。


あるときワゴン車が彼の家の前にとまっていた。それは介護車であった。

車の中から出てきたのは、年老いた車椅子に乗った女性であった。その車椅子を押しているのは強面の彼であった。


大分前に彼の愛犬も死んだのか、その姿はない。


また、時は過ぎていった。

ここあたりには似つかわしくない車が止まっていた。黒服を着た何人かの人が車から降りつつあった。


そしてまた時は過ぎ、昨日。

強面の彼が介護者に伴われて、杖を突きつつ家に入っていった。




時は流れ、人は去り、何事もなかったように過ぎていく

より、今を大事に生きようと思う。


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