偶然に見つけたお店 [生活]
2017.9.5
昨日、理事会に行ってきた。特に大きな問題もなく進んでいったが、終わってみれば、延々と2時間半を経過してしまった。
夕食をどこでとろうか。久々に都内に行ったのだからうまいところで食べたい。理事会の前か後か。そんなことを考えながら、やはり理事会の前にしようと思い。以前、愚息が連れていってくれた店を思い出した。
とんかつ屋だ。たしかヒレカツ定食を食べたと思う。
しかし、店の名前も忘れた、場所もわからない。ましてやほとんど知らない街だし、飲食店はそこらじゅうにあるから果たして見つかるんだろうか。
1つ目の角を覗く。飲み屋ばかりだ、ありそうもない。
2つ目の角を覗く。ここらあたりか。妙にひっそりとしている通りだ。100メートルほど歩いたろうか。だんだんと店は少なくなってきて住宅地になりそうだ。「とんかつ」という看板が目に入った。けれど、こんな派手派手しい看板ではなかった。品がなく、何となく汚らしいようなお店(お店の方には申し訳ないが・・・)記憶とはほど遠いお店であった。
あきらめるか・・・・ぐずぐずしていると理事会が始まってしまうし、1時間前には現地近くに着いたいるけど、あまりうろうろする時間はない。
仕方ない。上島珈琲店か、マックか・・・・・・と思い、踵を返した。
大通りに戻ろうと10メーターほど行ったとき、木格子が何となく目に入った。
静かなちょっと飲み屋みたいなカウンターのお店だけれど、表看板には「豚・とんかつ」と書いてあった。
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勇気を持って店に入った。ここだ!
二度目とは言え、3年前に入っただけだから新しい店に入るときと同じ心構えが必要だ。
10人ぐらいが入るお店だ。御夫婦二人で一生懸命やっているお店だ。
店の壁には、「注文してからつくる、だから時間がかかるのでよろしくお願いしたい」旨の張り紙がしてあった。
確かに3年前は注文してから、肉をたたき、衣を付け、揚げていたのを思い出した。当然、時間はかかる。狭い調理台でカウンターからは丸見え。ある意味、安心だ。
今回も注文してから調理し、揚げていた。もちろん、味は当時のまま。おいしいヒレカツであった。
お店は私を入れて7名。ほかに後でまた来ると言って予約して帰っていったお客さんが一人、私が店を出てから入れ代わって入っていったお客さんが二人と、依然繁盛店の様子。
割り箸の包み紙を開き、ボールペンでコメントを書いてきた。
「3年前に来ました。ご主人のこだわりが十分伝わってきました。今回も以前と同様おいしかった。ごちそうさま。また来ます」