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残された者 [新聞記事]

2020.10.30

明日で10月が終わる。今年は子(ねずみ)年だったそうな。そんなことも忘れてしまった1年があっという間に終わる。まだ2カ月あるけど、来月になったらもっとせわしなく、再来月になったら、もう今年も終わったという感覚になる。自分にとって、どんな一年だったのか。振り返るべくもなく「無」だけが残る。脱力感だけが残る1年であったことは日本中、いや世界中の人間が感じていることかもしれない。

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もう大分前、といっても今月、この事件は起こった。残念ながら亡くなられた方は有限の悲しみとなるが、残された方には無限の悲しみと苦しみだけが残った。

繁華街のビルから飛び下り自殺の高校生。そして、運悪くその下を歩いていた女性。どちらも若い。まだまだ人生を楽しめたはずなのに・・・。

多くの報道が亡くなられた方と飛び下り自殺とその直撃を受けたことにフォーカスして報道していたが、そのご家族はどうなさっているんだろう。もちろん、自殺した高校生(17歳)の原因も大いに気になるところではあるけど、そのご両親、ご家族は、どうその気持ちを整理して、冷静に対処されたのだろう。いやそれはまだできていなくて当然だが、言葉を選ばず言えば、後のこともよく考えて自分の身を処すべし。死者に向かって笞打つのは非礼この上ないが、ご両親(ご家族)は非情にも巻き添えを食った女性のご家族に対して、どう言葉を紡いていけばいいのか。「申し訳ありませんでした」という言葉では余りにも相手に対して失礼と思っていても、それ以外の言葉は全くご両親(ご家族)には浮かばないだろうし、私がその立場だったらと思うと慙愧の念しかない。残され両家のご両親(ご家族)は、当然、通夜も告別式も・・・・やるべき儀式はやらなければならないわけで、残されたご家族が執り行うことは余りにも過酷と言わざるを得ない。

飛び下りた高校生にも死に値するそれなりに苦しい気持ちもあったにしろ、残されていく者のことにも少しだけ思いを寄せれば、自殺などという無鉄砲なことは踏みとどまることができたはずでは・・・・という思いがついつい、この記事を読んだときに思った次第。

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