SSブログ

組織伝達力 [新聞記事]

2020.4.28

こんばんは。

現役世代は辛いところだ。今回、いろいろな分野の若者と話す機会があったので、遠く自分の若い時代と合わせてみた。ただ、酒を飲み交わすような場面ではなかったので、決して楽しい出会いではないが、自分が20代、30代のころ、どんな考えをしていたのかと思いを馳せてみた。当然ながら、今の若い彼らは、それぞれ自分の道を決めつつ、着実にキャリアを上げている人だったので、自分は足元にも及ばないなと思うばかり。この年になって後悔することは馬鹿丸出しの話ではあるが、もう少しスパンを決めて行動すればよかったと、やはり後悔するばかり。彼らにも時間があるので、そういう踏み込んだ話までは行かなかったが、彼らのそこここに野心があるようで頼もしい限りであった。もちろん、若輩であるがゆえの誤りはあって当然で、それは径年劣化ではないが、年々歳々径年とともに増える経験が、いずれそれに追いつき、追い越していくであろうから、さして問題にはならない。

----・----・----

問題なのは、この方たちだろう。

安倍総理を初めとする日本の政治家。組織にいると、その組織のやり方が重んじられる。そこにやる気満々の新人が入ってきて、そこを変革しようとすれば、一瞬にして、その組織は凍りつく。いいことでも、それは凍りつく。でも、それが組織では普通のことだ。旧態依然の形にしがみつく。しがみつきたいと思うのが人間の習性なのだ。

しかしながら、それを許してはいけない組織、それは国のトップの内閣だろう。大きな組織だ。上は絶えず変革を要求される。それを実行するかしないかはトップの心根が大きい。また敏腕な政治家に言えること--これは一般社会も同様で、トップが敏腕だと回らないものが回るようになることは確かだ。それはなぜか。詰まった箇所が今どこなのかを瞬時に見分ける力、そしてそれを排除する勇気。これがトップにあるかないかの違いだ。

依然、マスクは届かない。不良品があったとか、なかったとかと情報があったが、どういう理由にせよ、マスクは届いていない。この現実をトップはどう見るのだろう。町内会で回覧板を回す類の話ではない。国のトップがとった政策があのアベノマスク。はっきりこれは国家の政策だろう。それがまだ完遂されていないという現実をどう見るかだ。

たかがマスクで何を言うと言われる方もいると思うが、そうではない。今この時期やらなければいけない政策は五万とある。10万円の給付もしかり、30万円の話もしかりだ。為政者は一回こっきりの政策として考えてはいないと思いたいが、この1カ月だけ辛抱すれば、だから10万円なんだろうか、だから30万円なんだろうか。そんなことさえも内閣では話し合われているのだろうか。こういう状況になると、みんなひっそりと発言をしなくなる。責任はとりたくないからね。そうなると安倍さんは一体誰に相談しているのだろうか。麻生さんはありそうもない。あんなに後生大事に大切に扱われている方も、こういう事態になると「私は貝になる」とばかりにだんまりを決め込む。官僚は官僚的発想でしかものを考えないから、とんでもない齟齬が生まれる。そのいい例が、そのマスクだろう。

どこが今詰まっているのか。それの解を見抜かない限り、時に任せて、周りに任せて政策は打たれていくというとんでもない事態になりそうな気配だ。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント