リストラに負けてはいけない [新聞記事]
2016.10.11
当時、マネージャーをしていた自分が、1年間、自分の店がない、デスクがない。毎日、初対面の人間と仕事をする。時間帯の責任者として仕事をする。名前もわからない、仕事の履歴も、生い立ちもわからない人間と仕事をすることは、ある意味、かなりストレスをためることになった。しかも、何の責任もないアルバイトの方々だ。
精も根も尽き果てそうになったとき、配属先の店舗が決まった。新店だ。普通、社員として新店に配属されることは名誉なことであり、自分の力を試せる絶好の場であり、チャンスであった。しかし、マネージャーではなかった。でも、マネージャーではなかったことで、ほっとした自分が、正直そこにいた。
開店して2か月が過ぎた。すべてが順調。アルバイトの人材も育って、それなりの評価ももらったが、少しも喜びが湧いてくるはずもなかった。既に、この会社でやっていこうという気力は削がれていた。
その店のマネージャーに「辞めたいんだけど」と申し出た。
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