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ともだち [生活]

2020.8.10

こんばんは。

1985年8月12日以降、この人のファンであると言うことが自分の中ではばかられた。理由はわからない----わからないというのは無責任かな。恥ずかしく思ったからなのか。しばらく、この人の歌を歌わなかったからなのか。今思うと随分と失礼をことをしたと思う。

表題にある「ともだち」。これは彼の曲のうちの一つで、私の十八番の曲だ。当時、中学生だった私は、クリスマス会、終業式なんかのクラスでの催しには、必ず彼の歌を歌っていた。当時はカラオケもないし、ギターを弾く年代でもなかったので、今で言うアカペラだ。中学生のアカペラなんか大したもんじゃないと思われがちだが、そのとおりで大したものではなかった。しかし、当時娯楽という娯楽が少なかったこともあり、クラス内では大いにうけた。教室には舞台がないから、机を4つ黒板の前に持ってきて、それによじ登り歌った。ほかにもクラスのみんなが入れ代わり立ち代わりして歌や演技をした。

高校になってからは、彼の歌を歌うことはほとんどなかった。理由はわからない。なぜか全く彼の歌を歌うことはなくなっていった。幼稚園、小学校のときは町内のバス旅行、学校のバス旅行の中では、大概マイクを握って彼の歌を歌っていたのに。

14年が経った。私も立派ではないが社会人となり、家庭を持ち、家族4人になっていた。彼の歌はカラオケでも歌うことはなく、そのときは別の方の歌を歌っていた。

そして、8月12日、あの事故のニュースを知った。たしかテレビを偶然見ていたと思う。画面が急に変わり事故が起きた一報が入った。当然、彼が乗っていることもわからず、知り合いが乗っていたわけでもないが、ただ全員の無事を願ってテレビにかじりついて見ていた。

2名の生存が確認され、ロープに括られ、ヘリコプターに引っ張り上げられる映像を見たと記憶している。登場者名簿でわかった方から少しずつ発表された。その中に彼の名前があるとアナウンサーが言った。もちろん、その名簿の名前は本名だから報道関係も直ぐにはわからなかったに違いない。たしか最後のほうだったような気がする。

先ほどテレビで名曲100曲の番組があった。何となく昔を懐かしんで最後まで見入ってしまった。私の好きなK・Oのグループも出ていた。最後の1曲だけが残された。大体こういう番組では、最後の1曲はあの方面の曲に決まっている。演歌の方が最後のとりを取るのが恒例だ。そう思って見ていたら、彼の曲が1位の曲に選ばれていた。「ともだち」ではないがアメリカでもミリオンを取った有名な曲だ。

「上を向いて歩こう」、自分の中では、あれだけ好きになっていた曲だったものだから、その曲の歌い手の彼が急にいなくなったことは大いにショックだった。だから、それを歌うことは、あの楽しい思い出が苦しい思い出に変わってしまうようで極力避けていたのだと思う。

「明日がある」「見上げてごらん夜の星を」・・・・「上を向いて歩こう」、今の時代にピッタリの歌だ。これからは少しずつ歌えるよう努力してみよう。

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