自分ならどうしたであろう [新聞記事]
2020.6.30
こんばんは。
愚息宅から無事帰宅。雨は一日中降り続く。明日も雨らしい。
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自分だったらどうしただろう。愚息宅からの帰路、家人とそのことについて話をしていた。
私が30歳のころは、今最大のピンチである飲食業に就いていたものだから、コロナの影響はまともに食らったと思う。コロナの影響は食らわなくてもリストラに遭っていた自分としては全くと言っていいほど、この荒波を乗り切る自信はない。
さりとて、現実に真っ只中にいたとしたら、どうしたんだろう。幼い子どもが2人。当時は7~8歳だったと思う。身動きはとれない年齢だ。運良く、いわゆる大手だったものだから、そう簡単には首にはならなかったと思うけど、業績が悪ければ、首になるのは順番で言いやすい奴からと相場は決まっている。私の場合は徹底的にいじめられた---と他人から見ると思えたらしい。人事異動の噂が流れる。
同僚「異動らしいけど、もう部長から話はあったんでしょう?」
私「えっ?・・・・まあ」と答えるのやっと。
他人から自分の人事異動の話を聞くほどショックなことはない。その後、その人事部長からは何の連絡もない。噂によると、自分がその店にいられなくなるのはあと10日だ。しかし、何の連絡もない。長く張り合いのない時間が過ぎる。異動3日前、やっとその人事部長から連絡が入る。
部長「7月1日付けで木更津まで行ってくれ」
私「は、はい。」
やはり噂どおり。
2~3カ月に一度、その部長さんから連絡が入り、異動の繰り返しが1年も続いただろうか。やっとのこと、自分の所属が決まった。つまり、1年間自分の机がない状態が続いたことになる。
すると今度は彼のやり方が変わった。
同僚「よかったじゃないですか。店が決まったようですね。ご苦労さまでした。」
私「えっ???聞いていないよ」
口の中が乾いていたせいもあるのか、今回もそう言い返すのがやっと。
人事異動の通知が社内に回覧され、私の処遇は全社員に知れ渡ることになる。
部長から電話。
部長「俺は認めないからな。今回の人事異動、俺は認めないからな」
と訳のわからないことを言ってきた。
私は無言で電話を切った。自分にこの会社に身を捧げる意識は全くなくなっていた。
同僚「どうしましたか?部長、なんて言ってきたんですか?」
私は一切声を発しなかった。(発する余裕すらなかったネ)
【せめてもの抵抗】
異動のその日、その店の責任者に一言、こう言った。
「辞めさせてください」
10日後、その店を私は辞した。
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