母の話(23) [母のこと]
2017.6.25
日曜日はヘルパーさんは来てくれないので、私が朝と夕を担当している。
今日も7時に行って、帰ってきたのが10時になってしまった。
この1週間、ヘルパーさんの漏れている部分をやることにしている。歯ブラシ、手洗い、食事だろうか。
文字で書くと????どういうこと?と思われるかと思うが、歯ブラシはどうしても後回しとなる。あと手洗い。これはお風呂も頻繁に入れるわけでもないし、手拭いで拭き取る程度の手洗いなので、洗面台で石鹸とお湯を使ってよく洗う。手も縮こまって伸びないから、なかなかうまく洗えない。そんな難儀なことはヘルパーさんたちからは無意識に抜けていくことになる。別に悪気があるわけではないとは思うが、どうしても、それは致し方ないこと。
石鹸を洗い落とした後、ゆっくりと手をこするとアカが出てくる。ゴシゴシこするとたくさんのアカが出てくる。何度も何度も出てくる。洗い落とすと明かに皮膚の色が変わったのがわかる。
私たちの日常生活ではあり得ないようなことが介護の世界ではある。それを本人は訴える術を持たない。
介護は「心」だと日曜日が来るたびに叫びたくなる衝動にかられる。
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