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学生村(17)-食料調達 [学生村]

2017.6.6


そんな辺鄙なところだからこそ、いいこともいっぱいある。


それは食材に対する敬愛かもしれない。私たち日本人は、多かれ少なかれというか、ほとんどの人が贅沢になっている。それは、今の世代(10代から30代)も過去の世代(50代~70代)も共通しているだろう。

賞味期限とか、製造年月日とか、みんな結構気にしている。もちろん悪いことではないし、当然のことなのだが、それを1日過ぎたから「捨てる」「廃棄する」という感覚は、外国人からは異常に写るかもしれない

食だけではない。生活全般にわたってもそうだろう。水と電気は生活の基準点。あれから6年、我々は当然のごとく使い始めた生活アイテム------

------そんなことは思ってもいなかった青春時代。私はバス停3つ下の番所に行った。小腹を満たす食材を求めに。

当時はコンビニはもちろんない。食料と生活雑貨はすべて小さなお店、雑貨店?、駄菓子屋?、ちょっと格好いい名前は思い浮かばないけど、そんなお店を探しに行った。煙草屋は煙草だけを置いていた。当時は専売といって、売るのにも許可で必要で、塩を売るのにも専売店でしか買えないものであった。専売だから、たばこだけでも、塩だけでも生計は立てられた


やっとたばこ屋に到着、煙草は後で買おう。まずはもっと下のお店に行って、食べるものを買おう。

何を買うかはお店の状態で決まる。こっちの都合は皆無だ。チョコレートがあればチョコレート。おせんべいがなければ五平餅か、米をたたいて、焼いて、醤油をつけたような「おせんべいもどき」みたいなもの。そんな買い物しかできなくても、それが唯一の楽しみであった。自然とお酒一滴、おせんべい一かけら大切になってくる。


お金はあっても買うものがない。そんな山の中の生活は不便な分、都会では味わえない楽しみが百倍にもなって返ってくる。





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