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デジタル遺産(2)--銀行 [マネー]

2017.2.9

これは全くデジタルではない。100パーセントアナログの世界だが、これもなかなかハードルが高い。

銀行の預貯金を解約するとき、本人ならば何ら問題はない。保険証なり、顔写真のあの免許証とか、ハスポートがあれば、問題はない。スムーズに引き下ろせる。例え、判子がわからなくなってしまっても改印届を出せば問題なく解約できる。

問題は本人が窓口に来られない場合だ。入院中とか、介護状態で家にはいるけど委任状が書けないとか、はっきりした意思をあらわせないとかで、本人が窓口に来られない場合---これが問題になる。

いろいろな事情で窓口に来られなくても委任状が書ければ問題はない。

こずるいと代書をして、本人が書いたということにして、その場を切り抜けることも可能だが、あんまり気持ちのいいものではないのでお勧めはしない。

私はカードを持っているから大丈夫だとお思いの方もいるかもしれないが、カードで決済できるものはもちろんオッケイだが、定期、定額、信託、株等々は本人確認、通帳、判子、そして本人が窓口に来ないとだめ

委任状が書けない場合、本人を窓口まで連れていかないと先方はそれを認めない。本人を車椅子で連れていった経験もあるが、それはなかなかハードルが高い---その場合は、同伴者の代書でも可能だった。

委任状も書けない、本人を連れても行けない。その場合はどうするか。(更にまずいことは、以前、多くの銀行が合併ブームであったのだが、その合併前の通帳だっからもっとハードルが高いものになってしまった。たしか第一銀行+勧業銀行=さくら銀行+三井+住友=三井住友銀行になった。我が家はさくら銀行、第一銀行時代の通帳を持っていたから難航の極み。)

これは私が経験したことだが、父が寝たきりになったときのこと。窓口に行ってもらちがあかない。

銀行員「委任状を何とか書いていただくか、ご本人にご来店をいただいて・・・」

私「何度も言いますが、それはできない寝たきりなんですね。もう90歳を過ぎてしまっていまして、委任状も書けないんです。」

銀行員「・・・・」

私「自分のお金なのに何で下ろすことができないんでしょうね。何か方法はないんですか。」

銀行員「何にお使いなんですか?」

私「自分のお金なのに、何に使うか言わなきゃいけないんですか。言ったところで下ろすことはできないんでしょう?」

銀行員「・・・・」

私「わかりました。じゃ、家に来てください。親父に会ってください。それで了解してもらえませんか。」

ということで後日、銀行員が来訪。寝たきりの父の姿を見て、わけのわからぬ納得をし、下ろすことができた次第。

銀行には本当に手を焼いた思い出がある。皆様もご注意を! 


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