一通の年賀状 [生活]
2024.1.9
こんにちは。
昨日、今日と寒い日が続く。能登半島での生活は絶望しかない。帰る家がなくなるということはどんな気持ちなのか。こんなブログに一字一字埋めようとしても埋めつくすことができるわけはないので、多くは語らないけれど、トイレ、食糧、水がなく、孤立している人は、どのような気持ちでおられるのだろう。生存権すら放棄せよと自然界から言われたような気持ちは、推し量りようがなく、多くのご家庭には、お正月帰省で都会から里帰りされた若い方が多いと聞くにつれ、自然界の仕打ちのムゴイさを感ずる。
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先ほど一通の賀状が届いた。今日は9日?寒中見舞いでもなく、スタンプが押されていないので出した日付は分からない。
随分のんびりした方だなと思った。しかも、この文面から見ると遅れたことに何の臆することもなく、決まりどおりの文字が並んでいた。
「すばらしい一年になりますように・・・」「すっかり田舎になじんで・・・」
宛名を見た。石川県七尾市・・・・。
彼女は無事なのだろうか? 少なくとも、この時までは彼女の身に何もなかった。あの時間までは平穏な日々であった。どんなルートを通って、この賀状は我が家までたどり着いたのだろうか。NHKのニュースが流れる度に、避難者リストの映像を食い入るように見つめている。
まだ、彼女の消息は分からない。
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