家づくりは一回では成功しない(第226回)-トラブルメーカー [我が家]
2023.11.16
こんばんは。
家づくりは一生に一度の方が多い。一生に一度だから力を入れるのは当然だ。けれど、付け焼き刃的に取り込んだ知識は専門家にはかなわない。その知識の差が、お互いの意思の疎通に障壁となって表れることはままあり、それは家ができて上がってから「あれっ?」と思うことで具現化する。しかし、その時は既に遅きに失したこととなる。
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最近とみに感じていることは、それ以外の点で我々の消費者の前に立ちはだかる問題がある。それは施工業者個々人の技量だ。これは「どの世界にもあることだよ」と言われれば、それはそうだけど、技量不足な人間が担当し、それが致命的な欠陥となったとしたら、その当事者(消費者の我々)はたまったものではない。
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そこを深堀していくと、責任者は誰かはっきりしているかどうかが我々消費者にとっては死活問題になる。責任者と言っても我々の苦情を聞くだけの「ガス抜きをすればいい」と思っている輩では「暖簾に腕押し」になってしまうので、ここは真の責任をとれる相手がいるかどうかがポイントになる。
「何を大袈裟な」と思っている方もいるだろうが、家を建てるということは、ファスト・ファッションでTシャツを買うのとは訳が違うわけで、誠に自分の事として考えるべきところだと思う。
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最近、我が家周りでそんなことが立て続けに起きたので記載しておくことにする。
以前、隣地の解体の話を書いたが、今は整地され、家が建てられ、来年早々には売り出されることになっている。
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家を建てることに関しては、その責任は大体幾つかに分割されている場合が多い。まず、解体業者--基礎打ち業者--「上物をつくる業者(一人棟梁の場合も)」等に別れている。総括して、最終的なに責任者は、その土地を買取、販売する業者がそのトップとなる。しかしながら、もっと細かく言えば、もっと細かく別れる。例えば、屋根瓦業者、外壁業者等々・・・内装的なキッチン、トイレ、壁紙などなど専門性のある業者も入れれば結構な数となるし、その度量・技量はそれぞればらつきがあることも事実。
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この担当業者が代わる度に事故があったわけではないが、一つの業者がかかわっていた時に隣家のブロックを破損した。それを素直に「すみません。僕がやってしまいました。弁償します。」と言うのなら何の問題もないが、それを言わない。隠す。気がつかなければ、それでいい。---簡単に言ってしまえば、相手側の立場に立った行動がとれない業者の場合、その業者に何を言っても事は動かないということだ。
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こんなことが起きた。
これは家の解体時、シャベルカーで解体、整地した時に誤って壊した隣家のブロック塀。
穴の空いたその下、黒くなっているところまでが地盤面(地表)だったわけだが、彼らはあろうことか、ここの壊した部分までしっかりと土を盛ってあったため、きれいに整地するまで誰も全く分からなかった。
解体業者は解体し、体裁よろしく表土をならし、終了させ、早々に退散。後刻、別の業者(基礎打ち)が土をならし、このような被害が表に表れたことになった。
当然、隣家の住民は抗議をしたわけだが、解体に関わらない基礎打ちの業者にとっては預かり知らぬことで、被害を被った住民が幾ら抗議しようとも、その解体業者がその場にいるわけもなく、どうしたものかと相成った。
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これは当然のこととして、販売を担当している不動産会社に文句を言えばいいわけだが、被害を被られた方がご高齢であり、ネット情報を取りづらい方であったこともあったが、名刺を頼りに担当営業マンに抗議することとなった。
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しかし、事が動かない。幾ら経っても動かない----以前に書いたことだが、我が方のフェンスは、そのショベルカーで凹まされ、担当と交渉したが、一事が万事、「我が社の不徳の致すところ」とはならず、担当の業者にやらせますと、その不動産屋の営業マンは言うだけあったため、とにかく遅い。
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もう一つの問題がある。今はこれが通り相場なんだろうけど、解体業者は大体外国人が多い。トルコか東南アジア系だ。日本人は今は汚い仕事をしたがらないと言う。それが誠かどうかは分からないが、如何せん言葉が通じない。その場、その場で抗議しようと思っても言葉が分からないため、抗議することはあきらめしまうか、抗議しても抗議にならないのが現実。
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事が動かないことにしびれを切らした私は、最終手段として、不動産会社のトップに手紙を送りつけた。その不動産会社は、何と一部上場企業。名前は全く知らない。「プライム」の風上にも置けない。そして、もう一つびっくりしたのが、「カスタマーハラスメント」という項目を掲げていることだ。カスタマー(消費者、つまり我々のこと)、ハラスメント(嫌がらせ、いじめ)。つまり、消費者からの嫌がらせはどう対処するかが、その会社のホームページに堂々と書いてあった。完全に消費者は敵対するものと言っているようなもの。
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・・・・ということで、Too late(遅すぎ)ながら、そのブロックは三度修理され、倒壊せぬような状態になった。(穴があけられた当初、これは不安定ですねと基礎工事の業者が言ったぐらい不安定になっていた)
私がその当事者であれば、完全に作り替えろと要求したと思う。
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長々と書いたが、それぞれの技量を寄せ集めて家はつくられるわけで、その技量がバラバラかどうかは、私たち消費者には判別も選別もできないわけだから、不幸にして不具合が生じた場合には、責任をもって対処できる、きちんとした企業が、そのトップでならなければいけないというよい例であったと思う。
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トラブルメーカーというと消費者のことかと思うけれども、家に関しては、意外にトラブルメーカーは業者のほうであるというお話でした。
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