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財テク?蓄財?副収入?--FIRE [マネー]

2021.7.20

こんにちは。

男のくせに冷え性の私は滅多なことでは冷房は付けない。そりゃ、老人だから、循環が悪くなっているから、と言われそうだから、そう易々と冷房のことに関しては言えない。しかし、今年は違う。窓を少しだけ開けて寝てみたが、床についてから1時間ほどは暑さのため寝られなかった。私にしてはかなり珍しいこと。そして夜中に汗をびっしょりかいた状態で目が覚めた。きれい好きな家人は、ほぼ毎日シートを洗うはめとなっている。

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さて、昨日の続きです。

10年後の三菱銀行の株価なんか誰にも分からない。

唯一統計をとっている記録によれば、2011年11月に318円を付けている。そして、2015年5月に931円の最高値を付けている。そして、今日の株価は568円。

過去10年で318円~931円の値幅。2011年は東日本大震災があったという特殊事情があるにせよ。日本を代表する銀行の株価は381円にはびっくり。

あの大震災後の水素爆発の中、三菱を買うことができるのが本当の相場師ということになる。

ちなみに1万株を持っているとき、1円下がれば1万円の損失。10円下がれば10万円の損失。100円下がれば100万円の損失。当然、200円下がれば200万円の損失となる。少し具体的に言うと、もしあなたが今日、三菱銀行を1万株買ったとして568万円を投資することになる。そして運悪く300円下がってしまうと、その1万株は268万円の価値になってしまうということだ。568万円投資したものが268万円になってしまったとき、あなたはそれに耐えられるのかという問題になってくる。仮定の話として考えれば、大丈夫、ダイジョウブ・・・・・と誰もが考える。しかし、本当にその状況下に置かれたとき、あなたは冷静に対処できるかどうかということだ。

全財産の568万円。銀行に置いておけば、利息は付かないけど、減りはしなかったのに・・・・株を買ったがために、それがたったの268万円と考えてしまう。

そこで多くの方は損切りをする。これ以上下がって、自分のお金が減るのは耐えられない。だから売る。売ってしまえとなる・・・・。

先日、テレビで株の売買でFIREを達成した方が紹介されていたが、今は日銀が株を買っていると分かっているから株価は下がらない。このコロナ禍であっても下がらない。この10年はある意味ラッキーな日々であったかもしれない。配当金だってちゃんと出ている。しかし、天下の三菱さんも利益が出なくなったら配当金は出さなくなる。無配当の企業は上場企業でもたくさんある。だから、極力安値で買う。下がったら買う、少しずつ買う。まかり間違っても一挙に1万株を買うことはしない。1株でもいい、安くなったら買う。それを1万回続ければ1万株となる。投資は粘り強さがないと損をする。

先ほどのFIREの方だけど、三十代でまだまだ若い方だ。三十代の方が、そんな不安定な立場に身を置いて、この先30年、40年と生活していくことは、本当に可能なんだろうか?若干、執筆活動もされているようで少しは社会と接触もあるようだけど、職場関係も、社会との接点も日々不確実さを増し得る立場に置くことは、私としては甚だ疑問に感じてしまった。

私のような老人であれば、株を買って配当金生活をし、山奥でソロキャンプをやって、配当金のある年2回だけ麓のコンビニATMでお金を引出し、食材を補給する生活は嫌でもないし、たとえ、運悪くのたれ死んでも何ら悔いはないが、三十代の人間には、その覚悟があるとはとても思えない。

・・・ということで、若者の「FIRE」は反対と言っておこう。

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