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怒りを持つ意味 [新聞記事]

2019.9.29

こんばんは。

別に怒らなくたって・・・、自分が考えなくたって・・・、そのころはもう自分はいないだろうし・・・、まあ、自分には関係がないし・・・、所詮、政治家の考えること。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と多くの人は考えるし、年をとってくると、ますますその考えが強くなる。あきらめとは言わないが、体調も芳しくなくなってくるだろうし、人脈も、金脈もないからと多くの方が考える。

これは自分だけの心の持ちようだったかもしれないが、若いころは、自分が、自分で世の中を変えてやるんだと思っていた。これは私一人ではないはず。若いころは元気があったし、世間を知らないし、勇気が、向こう見ずなところがみんなの心の中にあった。

当時は学生運動が盛んとは言えなかったが、そのピークを過ぎたころ、私の職業は学生であった。世の中のことがわからない、気に入らない、だから自分が変えるんだ。そんな無鉄砲なことを考えていた。自分の学生時代----ヘルメットを被って「安保反対」とスローガンを掲げてデモをしていた時代はとうに過ぎていて、学生運動は下火になっていたが、自分の気持ちの中に体制への反発というか、決められたコースに自分を乗せるような、そんな安直なことはしたくなかったという反抗心はロウソクの火のごとく残っていた。

小学生のころ、私は珠算学校に通っていた。少しだけ遠いところにあり、自転車で通っていた。期間は1年間ぐらいであった。しかし、その自転車は前の家からの借り物で、毎夜そっとその家の軒先に返し続けなければならず、大いに窮屈な思いをした。しかし、今はそんなことは日本にはない。物が巷にはあふれていて、皆が物に対して裕福であり、ハングリー精神は枯渇している。昔は自転車がない、自動車がない、電話(固定)がない、バナナを買ってもらえない、ケーキを買ってもらえない、外食は父の給料日の月に1回だけ、お風呂は3日に1回、お弁当のおかずは梅干し1個などなど、結構慎ましく生活していたものだ。

世の中が豊かになることは悪いことではないが、人間の精神、心の根元を根幹から崩し去っていく。だから何でも容認する。自分に直接関係のないことは容認する、無視する、感心を持たない。自分に影響が出るまで気がつかないのか、気がつかないふりをするのか。

自分に直接関心のない最たるものが政治であろう。直接影響が出るまでは気にしない、気がつかない。年金問題なんかはいい例だ。

今回の消費税率引き上げの件にしても、もとをたどっていけば、我々国民の関心のなさから出発している。もっと税に、政(マツリゴト)に感心を持ち、自分たちが変える代表を選ぶんだという気持ちと政治制度の歪みを直すことに気がつけば、今回の引き上げはなし崩し的には進まなかったと思う。5%が8%にならないと言っているわけではない。ひょっとしたら、もっと我々国民目線で精査すれば、逆に15%にしなければならなかったかもしれない。

為政者が自分の政権の都合で右が左になることは大いなる危険をはらむ。それをやり続けて何十年になるのだろうか。その結果、国民の誰一人として、税金が多く払えば、社会がよくなり、我々に返ってくるとは完全には思い切れない。これは国民性の問題ではなく、政治性向の問題だと思う。島国である日本では、是が非でも回避しなければならなかった出来事の一つだった。

富裕は清貧を駆逐する。

富裕は政(マツリゴト)を駆逐する。

富裕は民主主義を駆逐する。

若者は大いなる怒りと大いなる野望を持つべきだと思う。




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