大雪の災難を思い出した。 [生活]
2017.12.23
おはようございます。
今日はフロントグラスが凍りついていた。ここ最近毎日だ。霜柱も結構立派なもんだ。遠い昔、学校に行くときに霜柱を踏んで遊んでいたことを思い出した。
ということは冬休み前の12月か。近年、年を越さないと本格的な寒さにはならないから、やはり今年はかなり寒いことになる。南岸低気圧などが通ったら、きっと大雪になる。
昔から雪が大好きだ。降れば降ったで雪かきで大変なんだけど、雪かきとか、結構好きかも。
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遠い昔、大雪の災難を思い出した。
それは今から30年ぐらい前だったろうか。
深夜になり、夜と静寂はとっくに訪れていた。そろそろ家に帰ろう。
表に出た。外は雪が一面・・・・・・・・・。
いつ降ったんだろう。
雪は音もなく落ちてくる。仕事に熱中していたから、窓の外を見る余裕もなく、かなり多くの時間を費やし、仕事を早く終わらせることしか思っていなかったな。
雪を踏みしめる。革靴をすっぽりと覆うぐらいの雪だった。
ギュッ、ギュッ、ギュッ・・・・・・・。
雪を踏みしめる足音だけが周りに響きわたった。
時計を見た。3時半を5分ほど過ぎていた。
早く家に帰ろう。
駐車場の自分の車があるところまで、雪に足をとられながら、ゆっくりと歩いていった。仕事柄、駐車場はお客がメインで使用するので、いつも遠くに止めることが決まりであった。
その日も駐車場の奥に自分の車を止めた。いつもは何気なく歩いていたが、今は何でこんな奥に止めたんだろうと後悔しながら歩いていた。それほど雪は積もっていた。車の前にたどり着くまでには、結構な雪が靴の中にも進入し始めていた。
「くそっ!冷たい」と独り言を言いながら自分の車に立ち止まった。
「まいったな・・・・」また独り言を言った。
あろうことか、車は雪の団子状態になっていた。車の屋根には優に1メートルの雪が積もり、フロントグラスも、バンパーも、車の前後も全くわからなくなるほど、雪が積もっていた。ここは駐車場の奥で、自分にとっては不運でも、雪にとっては格好の吹き溜まりになっていた。
静寂が流れていた。静寂という音楽が流れているようだった。
真っ暗な深夜であるはずなのに、雪明かりのためか、自分の車は直ぐにわかった。
雪山での遭難? 街中なのに、ふとそんなことを思った。妙に落ち着いている自分がいた。しかし、やるべきことはたくさんあって、いつ家帰れるのかは全く予想がつかなかった。
ただ言えることは、この車に積もった雪を、まず取り除くことだ。
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