毎日新聞の興味深いお話。 [新聞記事]
2017.9.11
9.11、3.11と「〇×.11」はちょっと反応してしまう人も多いのではないか。私もその一人だが、何となく、ちょっと襟を正すというか、気持ちの区切りというか、それぞれの過去に立ち戻る、そんな日が「.11」だ。
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毎日新聞の興味深いお話。
安倍晋三・・・昭恵夫人・・・夫人付き政府職員谷査恵子さん・・・イタリア一等書記官・・・人事異動。
谷査さんは2種のノンキャリア。一等書記官は大使、公使、参事官の次のポスト。そして、一等書記官は普通はキャリアのポスト。(ノンキャリアの谷さんがなることは普通あり得ない)-これは元外務官僚(青山学院大学客員教授・小池さん)の発言。
霞が関では、「口封じ」「ご褒美」のセット人事ではないかと。
イタリアは欧州一等地への栄転。身を挺して昭恵夫人を守り、政権に貢献したこととともに、「余計なことはしゃべるな」のメッセージも込められている--これは経産省OB古賀さん発言。
確かに、彼女が海外に行ってしまえば、参考人招致、取材攻勢はできなくなる。
私たちが市役所に行ったとしよう。諸々の手続きをしようとしたとき、何かが足りないと、それ以上前に進まず、仕方なく帰ってきたり、再度市役所に足を運び直したりした経験はないだろうか。お役所って「しち面倒くさい」ところと思ったことはないだろうか。
お役所は融通が効かないところ。絶対に筋は曲げないところだ・・・・
・・・・と思った。
別に谷さんを責めているわけではない。これは人事だから、彼女は嫌も応もなく、それに従っただけだと思いたいけど・・・・。
籠池氏は森友学園借地契約について、昭恵夫人に相談・・・谷さんが財務省に照会・・・照会内容はファックスで谷さんから受け取ったと発言経過が事実(証人喚問)としてある。
問題だと思うのは、ここです。
谷さん(ノンキャリア)の照会相手は財務省国有財産審理室長。
これがどういうことかというと・・・・。
財務省国有財産審理室長とは全省庁の予算を査定する人。彼女にとっては「格上官庁」の財務省を相手にノンキャリアの経産省の人間が誰の口添えもなく問い合わせ、文書で回答をいただくことはあり得ない・・・・・・・・・・・・・とは素人の私たちだってわかること。
融通の効かない役所が筋を曲げて彼女に従ったということは、そこに何があったのか?
谷さんが国有財産審理室長から回答を得られたということは、政治の力が働いたのは明らかだという推論はかなり確率は高い。
もっと具体的に言うと、聖路加病院の初診で誰の紹介もなしで、しかも待ち時間もなく院長先生に診察してもらうようなもの。(いい具体例かどうかはわからないけど・・・)
安倍さんの本音は、2~3年もすれば国民は忘れてしまうと思っている。いや、もう内閣改造で私ら凡人は忘れかけていることは事実。
意識、無意識かはわからないけど、結果的に安倍さんは自分がとるべき責任をノンキャリアに負わることになった。公務員は政治家の要請には「ノー」とは言えない立場。自分たちにも生活があるので「辞めて告発する」なんていうことはできない。(そういう意味では前川さんは勇気のある方だと思う)
安倍さんは、今回の事件のもみ消しのために、官僚までも巻き込みつつ、政ごとをやり続けようとしていることは確か。
憲法改正の議論も今日から始まった。もう既に国民はあのことは忘れている。憲法改正は今からだと思い始めている。
北朝鮮対応もミスなくこなし、国民の心は我が手の中にあると確実に思いつつあることは事実だ。
公人はどこまでも清貧で 誰よりも潔白であれ!
残念ながら、安倍さんは潔白ではなかった。
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