電車内での後悔 [生活]
2017.3.5
多分、今日は大安なのだろう。我が家の菩提寺の本殿改修が終わり、記念式典があった。「落慶」というらしい。
都内まで赴き、式典に参列した。ご挨拶をされた方々には申し訳ないが、これと言って、自分の人生の糧となるような話はいただけなかった。それはちょっと残念ではあったが、一応、檀家としての顔つなぎ(来年13回忌でもあるし)はできたと思う。
それはいいとして・・・・・・・電車内でのこと。
全盲の方が盲導犬を伴い入ってきた。皆さんすぐに反応して席を譲られた。私の隣の隣に座った。犬がいるので、端の席にお願いしたいとのこと。正味30分ぐらいだったが、盲導犬は飼い主の足元にしっかりと座って体を休めていたが、目はしっかりと開いていたのが印象的であった。
私はどこまで行くのだろうと気になってしまって、スマフォを見てはいたが、内容は頭に入ってこなかった。
運良くというか、運悪くというか、私と同じ駅で下車された。
彼らはホームで人の流れに逆らうように、じっと立ち止まっていた。もちろん、誰も声をかけることもなく通り過ぎていくばかりであった。
自分はというと、お寺の落慶式典の時間もあと15分ということを理由に、何度か後ろを振り返って見てはいたが、手助けをすることはしなかった。多分、彼らは乗降客が皆通り過ぎるの待ってから、ホームを、改札口を目指して進んでいったのだろう。断られたかもしれないけれど、「一緒に行きましょう。乗り換えですか。」「南口ですか、北口ですか」ぐらいの声かけはすべきだったのではないか。
こんな言葉がけの場面というのは、そう幾度もあるものではないので、慣れる、慣れないという問題もあるかもしれないが、回数の問題ではなく、気持ちの問題だから、こちらの気持ちさえあれば、それは通ずるんじゃないかと思うにつけ、自分の不甲斐なさをつくづく嫌気がさした一日となってしまった。
自分は目隠しをし、駅のホームを何メーター歩けるんだろうか。
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