母の話(1) [母のこと]
2016.7.22
私の母は今年で94歳になる。
決して誇れる94歳ではない。自分で自分のことはできるが、料理はできない。
私たちが朝に夕に食事を持っていく。母は昔から一日2食だったようだ。
自分の家と母の家は車で5分程度だ。スープの冷めない距離ではあるが、毎日のこととなるとハードになる。
週2回ヘルパーさんが我々の代行で息が抜ける。
1か月ぐらい前、母の家に行くと、台所の床に仰向けで寝ていた。暑い日だったので、涼んでいるのかと思ったが、
どうやら転んで起き上がれなくなったようであった。それでも起き上がれば、お手洗い、歯磨き、トイレは自分で
行っていた。それから3日経ったとき、ヘルパーさんからメールが来た。
床にしゃがみ込んでいて、アリが母の周りに集まっていたと。
やはり、もう無理かも。
トイレに自分では行けなくなった。コップも持つのが億劫な様子。
ヘルパーさんを週2日から4日に。介護用ベッドを入れた。介護申請を2から3に申請。
16日~18日に予定していた毎年恒例の家族旅行は、私たちだけ不参加。
K・Oコンサートも3カ所、キャンセル。
介護方法も全く変わってしまったので、ヘルパーさんと変更箇所の確認。
私は、自宅で看取りたい気持ちがあるので(父のときは病院の対応にあきれ、退院させてきた)、
子育てがないからよかったが、これに子育て(乳幼児期、進学期、進路決定期、入社期)が重なったらば、
親としてのアドバイスもしなければいけないので、大変なことになっていたと思う。
そんな思いで毎日母と顔を合わせるが、母は私のことを誰だか時々忘れる。
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