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原価と経費を積み上げる(2) [新聞記事]

2024.3.3

こんにちは。

最近パソコンの調子が妙に悪い。遅く、待機中、無反応となり、目くらましのようにグルグルと回る点々を見続ける状態が続く。この前は再起動したけれど、今度は延々と20%・・45%・・55%・・75%・・・・と続いて仕事にならなかった。マカフィーのセキュリティソフトを入れて効果があるものなのかも不安で、いつもそのままにしているが何とかならないのかと思ってしまう。

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・・・・でさっきの続きです。

ラーメン屋の話でした。先月のお客さんが毎日100名来たとして、30日稼働したら3000名が来店となるけれど、これが3か月先、6か月先、1年先に3000名以上来なければ、当然ベースアップはないことになる。真面目な企業は1年後、2年後、3年後、従業員にインセンティブを持ってもらうためにも賃金のアップを考えるだろうし、3000名/月以上を確保しようと頑張る。メニューの数を増やしたり、入れ替えたりすることも必要だろうし、従業員にもっと効率的に働いてもらう工夫も必要かもしれない。

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しかし、ここで問題が一つ。

今の現状の人口動態を見ると、増えているの? 減っているの? といったら確実に減っているわけで、それをそのままラーメン屋に当てはめてみると、今年の客数より、来年の客数は減る? 増える? と考えると、減る確率のほうが高くなる。

地域一番店ならいざ知らず、普通のまずくもなければ、うまくもない程度の大多数のお店であれば、昨年対比客数は非常に厳しいものになる。それでは値上げをすれば済むのか? ますますお客さんは遠のく。遠のいては困るから値上げをしない。値上げできない。

合計特殊出生率はご覧のとおり、とっくの昔に2.0は切っていて、


ラーメンを口にしてくれる人数も確実に右肩下がり。ラーメン屋さんは、どう頑張っても生き残れないことになる。

その結果、シャッター通りとなり、閉店する店が増えてくる。戦争による影響で燃料費の高騰も、より拍車をかけているわけで、簡単にプライスダウンをするわけにもいかなくなった。

アメリカを見ると、ご承知のとおりの移民大国であり、純粋なアメリカ人は少なく、多くの多人種の人間が社会を作り上げている。物価も高く、賃金も高く、全うな職業に就いていれば、大体は生活できる構造になっている。

日本は多くの中小企業で成り立っている。中小企業が泣き寝入りして製造製品の価格を上げられない構造が続く限り、そこで働く大多数の日本人には賃上げによる恩恵はなく、社会は依然として萎縮し続ける構造は変わらないし、中小企業がしっかり原価計算をし、利益を確保し、それを発注者であるより大きな企業が受け止めない限り、日本の賃金はなかなか上がらない。

相変わらずくどい話になったが、その大きな企業が受け止められる状態にするには、やはり、国が少子化対策を本気で取り組み、いつでも公園で子どもたちの遊ぶ声が聞こえ、全国どこの学校でも1学年最低でも5クラス/40人の人口数にしないと、企業も未来を見据えた生産活動に積極的には取り組まないことも確かだろう。


政治資金規正法違反とかでワイワイ騒いでいる時間的余裕は、もう我が国にはないのです。

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原価と経費を積み上げる [新聞記事]

2024.3.3

こんにちは。

この年になってくると往年の花粉症の辛さは和らいでくる。年をとっていいことは、花粉症ぐらいかもしれない。とは言ってもクシャミは出るし、目もかゆくなるのはいつものこと。しかし、その頻度と症状が若い時に比べると重くはない。現役時代は、満員電車に乗っている時にクシャミが出たら、鼻水がゾウゾウと出てきたらどうしようと警戒し、養生していたが、今はそんなことは余り考えなくなった。

「しょっちゅう電車に乗っているようなフリをして、よく言うよ」と言われれば、それは全く否めないけど、体じゅうにスギの花粉が満杯になったから?なんだろうと勝手に思って納得している。

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今は春闘の時期。長らくのデフレ脱却を、と新聞や政治家は大声を上げるけれど、価格を決めるのに、いつから上流から決めるはずの販売価格を下流から始めたんだろうか?

物の売値を決めるとき、原価+経費を積み上げて販売価格を決める。私はずっとそう教わってきた、というか、それが常識だろうと思ってきた。

若いころ、知り合いの照明器具会社の経理をお手伝いしていたときのこと。部品が多数だったものだから、その原価を積み上げることが一番大切で、それをおざなりにすると販売価格がいい加減になり、利益が出なかったりしていたのを目の当たりにしたことがあった。しかし、その積み上げを正確にやることによって利益幅が確定し、会社の資金繰りなどがより明確になるのを薄々理解することができた。

しかしながら、日本のデフレが始まったころ、多分100円ショップも花盛りになりつつあったころだと思うけど、他社より安く、そしていっぱい売ろうと企業は動き始めた。当然、利益幅は少なくなるので、会社の将来の見通しも段々不明瞭になってくるわけで、その結果として、従業員への賃金も少なくせざるを得なくなる。従業員=消費者であるわけだから、お給料が減れば、ボーナスが減れば、当然、消費しにくくなるわけで経済の萎縮が始まってしまった。

やぱり企業が悪いのかというと、企業は製品の売上が減れば、企業の収益が悪くなるわけで、その結果として「出したいんだけど、出せない」という状態が続いていくことになる。これも何となく理解はできる。

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どっちもどっちということになるんだろうか?

政府はムリクリ、安倍さんの時代から賃上げしろ、賃上げしろと企業にアピールを続ける。私は、こんなことは聞いたことがなかったので、妙に違和感を覚えたけれど、政治家も景気が悪くなると時の政権の風向きが怪しくなるので、当然の行動となったんだろう。

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1杯1000円のラーメン屋が昨日100杯の売上を記録した。それを30日続ければ3000杯の売上となり、金額は300万の売上となる。そこから、水光熱+材料費+固定費+来月仕入値を引けば、残りが純粋な店の売上となり、店主と従業員が享受できる金額となる。もっと細かく言えば、近視眼的に来月ではなく、もっと先の2年後、3年後、5年後を含めて考えて、蓄え(社内備蓄)も考えなければならないのが普通の考えかもしれない。


ちょっと時間なので、ここまで。

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