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移植バラの難しさ [バラ]

2019.5.8


こんにちは。

依然だるさと咳が続く。本当は引越前の家に行って残ったバラの世話をすべきところなんだけど、体が思わしくないので仕方なく家にいる。


今回はバラお宅の話。


生き物の移植にはリスクを伴うことはもちろんだが、バラに関しても同様だ。私という生き物も、今回その例に漏れず、今日は移動せずじっとしている。


その植物の大きさにもよるけれど、今回初めてその難しさを経験した・・・・・いや、経験している。

木が大きいと根をどこかであきらめなければいけないことになる。なぜなら、木が大きい分根っこは奥深く伸びているからだ。根っこをすべて切断することなく持ってこれるに越したことはないが、それができる木の大きさはせいぜい2m以下の木だ。


【木の高さに根の長さ比例する】

高さが低い木は当然、根も短い。枝葉の先を真下に落としたところあたりに根があると思っていい。

こんな感じ。

DSC_1878.JPG







































例えば、木高1.2mの自立のバラを移植しようとした場合、枝葉の外側から真っ直ぐに下ろしたところ、直径1mぐらいの円を木の回りに描いて掘っていけば、100%根を切らずに移植ができる。

桜は年と共に大木となり、木周りは膨れる。バラは10年経ったから、20年経ったからといって大木にはならない。その分、バラは内部に水をためない性質があるのかもしれない。つまり、年輪はかなり密であり、固い。一見すると細いので簡単に考えがちだが、人の腕より太くなっていたら、その根はかなり深いと考えたほうがいい。

【木高2m以上、太さ二の腕以上の場合】

根っこは木にとっては命の源であり、根元ではゴボウほどの太さの根も、その先は段々と細くなりモヤシ状態となり、その先はヒゲ根となる。そのヒゲの先を動かし、土の水養分を吸い続け、幹に送り込んでいく。自然の摂理というか、当然の結末でもあるが、根は固い地層より、より柔らかい地層に向かってその触手を伸ばしていく。つまり、北側にブロック塀があり、他の三方向が土だった場合、北側には伸びていない可能性が高い。根っことしては、他の三方向のうち、より柔らかい土に根を伸ばしていく。

つたない絵をかくとこんな感じだ。

DSC_1879.JPG































予想以上につたない絵だ。

この絵のように横に伸びているわけだが、その伸びしろに予想を覆らされることが多い。

北(絵の上方向)に行けない分、枝の真下分(その前の絵)×2倍以上の伸びしろを考えておいたほうが無難。もし左右南の土が柔らかい畑のようなフカフカの土であったらば、3~4m以上は伸びていてもおかしくはない。

【長く・深く掘り起こせない根】

これがある場合とない場合、対応は大いに異なってくる。

1)掘り起こせる場合

これは何の問題もない--とは言っても、これを埋める段になったとき、3~4mもある根っこをどうやって埋めるかは、それぞれの事情で何とも言えないが、でき得る限り切断はしない方向で考えるべきだと思う。

2)掘り起こせない場合

これは切断するしか方法はない。できる限り、先の先を切るしかない。そこは運を天に任せて切る。

これのみ。

【挿し木は長くかかる覚悟が必要】

ヒゲ根を温存できず切断した場合、ゴボウ状態の根っこに土をかぶせ水をやるわけだが、果たしてそれがうまくいくだろうか。

バラは挿し木と接ぎ木ができる。接ぎ木のほうは、バラ苗を買うと根元にテープが巻いてあることがあるが、あれは野ばらに接ぎ木をしたもの。とは言う私は接ぎ木の経験はないので、これ以上のコメントはできないが、今度ぜひ試してみたいと思う。

そこで挿し木のほうだが、これはかなりの時間と根気か必要な作業となる。

接ぎ木のやり方は、次回に持ち越すことにするが、移植後、当然葉っぱの状態、新芽が出てくるかを今か今かと待ち望むわけだが、1か月ほどで大体オッケイと思う方々が多くいると思う。30日間毎日朝に夕に水をやり続ければ、大体根付くと誰もが思う。実際に新芽は出るし、新芽の勢いもある。しかし、それは不正解だ。

試しに、葉っぱの付いたバラの枝を5センチほどの長さで土に差して水をやり続けて見てほしい。1か月過ぎても、その枝は枯れない。葉っぱも全く勢いを落とすことはない。そっと抜いて見てほしい。恐らく、ヒゲ根は出てはこない。生け花のごとく水を吸い上げているだけなのだ。

【切断根のバラ木は2~3か月かかる】

今回、3メートル7年ものを4本移植したが、依然として安定はしていない。

途中、再切詰をしたりしたものもあり、悪戦苦闘だが、蕾も持ち始めたので、多分だが・・・切断ゴボウ根の先に新しくヒゲ根が出始めたのではないかと思っている。

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