「満期までの期間が1年、額面100円の国債で1000円分、利率が1%のケースを想定。
発行と同時に1000円で購入し、満期まで持ち続ければ、額面の1000円+利子10円=1010円を得られ、この国債の購入額に対する利回りは「1%」。
これが債券市場で買われて値上がりし、1005円で購入した場合は、満期まで持ち続けると、償還の際、額面との差額にあたる5円の損が出るが、利子が10円つくため、差し引き5円の利益となる。購入額に対する利回りは「約0.5%」になる。つまり、国債値上がり→利回り低下となる。
逆に、これが債券市場で売られて値下がりし、995円で購入した場合。満期には額面との差額にあたる5円の利益と10円の利子つくため、合わせて15円が利益となり、購入額に対する利回りは「約1.5%」になる。
国債値下がり→利回り上昇。
というのが今まで日銀がやってきたこと。国債を強引に買い続けていくことの歪み(ゆがみ)が徐々に市場に出始めていることは事実のようで、素人の私としては、その状態が続いていったときに、どういう結末になるのかが知りたいところ。
我々庶民としては、これ以上の変動は起こってほしくはないが、いずれ何らかの波動が国民を襲うのではないかという不安は、プライマリーバランスが縮小に向かわない限り拭えそうもない。
そんな小手先の手練手管は黒田さんに任せておいて、岸田さんのやるべきことと言ったら、それは少子化をどうブロックするか。その政策立案が最優先課題だと思うのだが・・・・。