第73回 黒田さんは安倍さんのご意向を酌むしか方法はないのか。

今回の決定、確かにドル高に進んだし、株高にもつながった。

しかし、実体経済はどうなんだろうか。あなたが1万人の従業員を抱えるトップだとしたら、「さあ、ベースアップをするぞ」と踏み切るだろうか。「さあ、設備投資をやろう」と思うだろうか。
残念ながら、10人のうち、9人はしないというか、できないだろう。

安倍さんのアベノミクス、確かに結果はオーライ?--------- と思う。

私は安倍さんをよく知っているわけでもない。新聞での、テレビでの言動の範疇でしか知らないのだけれども、皆さんよりよく知っていることが1つだけある

それは彼は喧嘩が下手だということ。かなり下手です。
肩をめくって、「このやろう、俺を誰だと思っているんだ、なめんじゃねえぞ~」なんていうことは全く言えない。凄味がない。育ちがいいことが邪魔している。

自民党の前の総理大臣・小泉さんは喧嘩上手凄味もある。相手を目で追い込める。言葉で追い込める。本当に喧嘩がうまい。もちろん、手を上げて殴る、蹴るの喧嘩ではなく、大人の喧嘩がすごく上手。交渉事も上手。
もちろん、当時彼の補佐をしていた竹中さんの力も大きい。小泉さんが本気を出したから、竹中さんも本気を出し、それを見てまたまた小泉さんがもっと本気を出す。そんな感じだった。

だから竹中さんは国会関係者からは嫌われ者だった、


我々はよく部下に宿題を出すが、凡人上司はそれに期限を付けない。
凄腕上司は、きっちりと期限を付け、そのチェックを確実にする。たったこれだけのことだけれども、このは大きい。
人間、その部下だけにかかわっているわけではないから、忘れがちになるが、どんな小さなことでも、凄腕はそれを忘れない

倉庫にある変える指示は簡単だけども、倉庫に働く人間の考え方を変えるのは難しい。

今まで、人の考え方に圧力をかけ成功したことはあるだろうか。

果たして、安倍さんは、どっちか。