第49回 税務調査の話

私、法人取引をしております。
理由はいろいろあるのですが、やはり有利な面が多いからです。

先日、書類の不備により、損益通算ができるものと思っていたのですが、それは認められないということになり、単年度ずつの修正申告になってしまいました。

1年度はかなりのマイナス、2年目は少額のプラス、3年目はかなりのプラスでありました。
この3年間を通算すると、マイナスになっており、3年間の通算ができると思っていました(青色の場合は9年通算、個人は3年だそうです)ので、ここぞとばかりに申告をいたしました。もちろん、各年ごとに都度申告はしておりました。
しかしながら、青色になっていなかったということが指摘をされてしまいました。

それは、どういうことか。

話が長くなるので、ここは割愛しますが、紙切れ1枚の話なのですが、青色になっていなかったということです。したがって損益通算はできないことになってしまいました。つまり、単年ごとに精算しろということです。
マイナスの年はいいのですが、プラスの年は納税をしろということです。

税務職員が訪問したいと電話で問い合わせがあり、1週間後に自宅訪問ということになりました。
いろいろと聞かれましたし、答えもいたしました。必要と思われる書類も用意いたしました。

しかし、当方素人ですから、会計の「か」の字もわからないわけです。質問されても、その意味がわからない。
会計ソフトは弥生を使っておりまして、いろいろと数字を入れていくと、それなりに決算書が作成されるのですが、当然、わからないわけですから、出てくる数字の意味もよくわからない。それに輪をかけて、その入力も間違っているわけですから、ますますわからなくなる。会計事務所にも依頼をしていない。

という最悪パターンなわけです。

当然ながら大きく儲けられるかどうかわからないのですから、専門家に顧問として依頼するなんていう芸当はできるはずもないですし、考えも及ばないというのが正直な気持ちです。

ということで、ゴチャゴチャに絡みに絡んだ糸をほどいていただいて(税務職員さんと会計事務所さんに)、納税額をはじき出し、納税、加算税も若干とられてしまいました。

しかしながら、本当は納税する必要はないらしい--「-法人の場合、保有ポジションは、そのときの時価に換算して、損益計上する必要がある。」つまり、ポジションをとったものが、反対に動いてしまい、保留状態にあるものは損益に関わらず、,計上算入しなければならないことになっているそうです。

つまり、弊社の場合、それを全く入れておりませんでした。金額は、3年目のプラス金額の8割ぐらい相当です。
つまり、多くを払い込んでいるということです。

納税に関しては、多く払い込んだ場合、当然ながら、税務署は何とも言ってきません。しかしながら、少ない場合、必ず払え払えと言ってきます。あなたが出した申告書はここがおかしい(計算違いの場合)から、こういう計算になるから、それで払えと言ってきます。その根拠が正しい正しくないということは、さて置いてということになります。つまり、こちらが払うものだとばっかり思っていたときは、その計算が間違っていることを突いてきます。少ない場合のみを突いてきます。多く払っている場合は、多分、多く払っていますよ。返しますとは-言ってこないと思います。


次回、法人と個人との違いについて。