2022.5.9

こんばんは。

「一将功成って万骨枯る」という諺があるけど、今回の紛争で起こっていることは残念ながら、その典型例になりそうだ。今回の闘いにあっては例外は一つもない。あなたはいい、それでいいと言うかもしれないが、両国民にとっては、それではたまったものではない。多くの民にとっては、どこの国であろうと、誰がトップに君臨しようと全く関係はない。日々の生活が平凡であっても、貧しくあっても家族全員が平和で過ごせればいいのだ。どこかの誰かのように、巨万の冨の上に胡座をかくことはなくても普通でいい、清々しい空気と青い空、青い川、そして眩しい太陽が空高くあればいい。他人を疑うことも、他人を恐れることも、他人を貶めることもない世界がどんなかに心地よいものなのか。きっとあなたには分からない。

「禍福は糾える縄の如し」という諺にあるとおり、ささやかな出来事の中で生活していこうとも、多くの艱難辛苦が待ち受けている。人生は、そうたやすく過ごせる世界ではない。それをあなたは奪った。多くの民の命と生活と絆をずたずたに引き裂いた。今の無益な行いを一日も早くは終わりにすべきだ。やってしまったことは元には戻せないが、君が立ち止まれば、きっと周りの人間も振り向くだろう。あれだけのむごい行為をしたにもかかわらず、あなたは世界の注目の的だ。あなたが一言、「さあ、終わりだ。みんな故郷に帰ろう」と一言言えば、それを皆受け入れるだろう。そういう寛容さを他国の人間は皆持っている。だから、じっとあなたの変容を心密かに待ち望んでいるのだ。

鉾を納めよう。憎しみは忘れよう。さすれば、新たな世界がきっとあなたの前にも、全世界の前にもきっと表れてくるに違いない。まだ間に合う、きっと間に合う。小さな勇気、小さな決断が大きな何かを生み出す。あなたには、その力があるはず。私は、そう信じて、あなたを見守っている。