2017.2.15

介護の限界を感じることが多い。日々落ち込むことは多いが、今日はヘルパーさんの作業の限界について記録に留めたい。

ヘルパーさんには医療行為はできないとあり、それは当然。しかしながら、母の場合は梗塞でもなく、老化による筋力低下、歩行困難がある。ベッドから起こし、簡単なマッサージをし、歩行を促す。足をちょっとでも触れようものなら非常に痛い表情を浮かべるので、ヘルパーさんは触らない。触らないと動かさない。動かさないから動けなく、歩けない。これの繰り返しだ。

家族はいつもマッサージをする。もちろん、玄人ではなく、素人がやるマッサージだから想像の域を出るわけがない。太股が痛い、その裏側を揉むと痛みがとれる。足首を回す、膝の裏側の筋が反応、足裏をこする、足首の筋が反応する。そんな反応を見ての見よう見まねのマッサージた。すると何となく歩ける。もちろん、風が吹けば転んでしまうような体幹状態だが、自分で歩いてトイレに何とかたどり着く。

自分で立って排泄をする。これは人間最後の砦だろう。

しかしながら、マッサージは医療行為だということで、正面切ってヘルパーはマッサージはしない、できないと言う。毎日10~15分のマッサージなのだが、それはできないと言われてしまう。

毎日、マッサージに15分来ていただくわけにもいかず、それは家族がみることになる

「余り無理をしないでくださいね」とケアマネ、医者・看護師は言う。むなしい言葉だけが心に響く。

これが我が家の介護の現実だ。