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体液の神秘 [母のこと]

2018.2.10


こんばんは。

今日もあっという間に終わっていく。

これを読んでいただいている方には申し訳ないが、またまた介護の話だ。「もういいよ」という方はさっさとほかの方のブログを読むことをお勧めする。


6日に母の容体が急変してからというもの、毎日看護師さんには来ていただいている。その代わりヘルパーさんはすべてキャンセル。これらは皆ケア・マネージャーがやってくれるので助かる。以前(20年前)には考えられないことで、「ケアマネ? そう言えば、最初に挨拶に来たっけかな。でも、その後は何の音沙汰もなかったような・・・・」そんな程度の存在ではあったが、今は違う。スケジュールでも何でもケアマネを通してやるようになった。それだけ体制整備もできているということだ。


人間には体液が流れている。それが枯渇状態になってもある程度の体液は出る。尿、汗、唾液、そして痰だ。

先日、看護師さんから痰の吸引機をお借りした。チューブを口に入れ、掃除機の弱いバージョンで吸い取るものだ。身体が弱ってくると咳払いなどもだんだんできなくなるため、喉に絡まった痰は咳をすることで身体の外には出せなくなる。だから、吸引機のお世話になる。

ついに母もそういう状態となり、痰が喉に絡みついてしまう。私たち素人が彼女の口にチューブを入れ吸い取るわけだが、それはなかなか至難の技となる。ベロあたりを吸引することは造作はないが、喉の奥、これ以上差し込めば「ゲェ~~~」となるくらい入れなければしつこい痰はとれるわけはない。

痰をとらないとどうなるか。それは窒息死となる。

「えっ!」と思われるかもしれないが、人間の最期はそういうもので、力はほとんどなくなるのだと言われた。だから、母は真上を向いて寝かせられない。それは痰がまともにくっついて気道を塞いでしまうからだ。


どうしたらいいものか。

身体を斜めに向けて寝かせる。そうすることで彼女の気道は痰で覆われることは少なくなる。少しだけ開いたところから空気を取り入れることになる。何とも切ない話だが、そういうギリギリの介護となった。

だから、この機械は必須なものとなる。酸素飽和度の測定器だ。




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