2017.6.27

もちろん、そんな「誇り」などを持っていない自分にとっては、卒業式は縁のない存在であり、友と別れる辛さも先行し、卒業式ははなから予定には入れていなかった。母親も父親も、そのことに関して問うこともなく、責められることもなかった。


資格をとらなきゃ生きていけないと思い、大学在学中の3年生から6年間(卒業後4年間)、ある資格試験を受けるため、朝から晩まで独学で勉強をした。しかし、やはり独学は独学であり、大きな回り道をしてしまったため、後半からは専門学校に通い詰めた。


しかし、この資格の先にある職業は、自分が最も苦手とする代物の国語分野であったが、そのときのタイミング、自分の力量からして、その職業しか選択肢がなかった


初めからみんなが進んでいるレールから外れると、なかなかもとに戻ることは困難になることは確か。それ相応の覚悟と勝算がないと間違いなくつぶれる。


大概の人生の敗北者はその目算が甘い


つまり、そのレールから外れたいのなら、それなりの学力、素養、精神力そして集中力がない方は外れないほうがいい。


目標は誰だって掲げられる。掛け声は誰だって発せられる。威勢のいい言葉だって、景気のいい話だって、誰にでも発せられる。


人生の勝利者は、その目標、掛け声に実績が伴っているが、人生の敗北者は実績はおろか、その欠片すら見当たらない。


人生は過酷で、時は「皆に平等」という甘い香りを放つが、30代、40代には、その言葉の本当の意味がわからない。