2024.6.1
こんにちは。
一昨日・昨日の雨となり、庭土はしっかりと湿っている。雑草を抜くには、泥がしつこく付きまとう。いつもより庭仕事は難渋した。
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携帯のストレージは100%。最近の日課で「設定」から「アプリ」を開き、「キャッシュ」なるものを削除。削除したところで1%減るかどうかの微細減の作業ながら、サーバーに溜まったまま受信できなかったメールは受信できるようになる。SNSも最後の最後には受信できなくなるので、最近はキャッシュ削除は日常化してしまった。
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「じゃ、早くSIMを交換すれば」と言われるに決まっている。SIMを早く買いたいのだが、それを阻むもう一つの理由がある。
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私は確定申告をパソコンでやっている。マイナンバーカードの認証は携帯使用が都合いいので、携帯でQRコードをかざし、マイページに入る。しかし、運悪く私の携帯ではe-taxができず、家人の携帯を拝借して早3年目。購入があと1か月ほど後なら対象機種内だったという不運もあって読込みができない。SIMを代えてもe-taxができないとなると、やはり機種替えしかないことになる。お金もより多くかかるし、機種を代えるとやり方が少しずつ違っているので、それに慣れ親しむまでに多くのストレスを感じ、時間もとられる。
現役を退いた今は、そんな携帯でも家族間の連絡に使えればいいので、不便だけど、不便ではないので、ついつい携帯ショップに行くのが億劫になってくる。
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「今どきの若者」と書くと、今どきの若者に総スカンを食らうので、その人がたまたま若かった人間だということで、お聞きいただきたい。
先日、それも夜。家人がナイトウォークにご近所さんと行った時のこと。彼女はいつもより20分ほど遅く帰宅。すると・・・・。
家人「ねえねえ、鉄の棒はない?」
私「えっ?」
家人「バールよ」
私「どうして、何があったの?」(私は、喧嘩でも起したのかと思った)
家人「イヤホン、落としちゃったらしいの」
私「誰が?」
家人「知らない。いいからバールよ。早く」
私は言われるままに、物置からバールを持ってきた。
私「はいよ。気をつけろよ」
・・・・とは言ったものの、このまま家にいるのもはばかられるので、私も追っかけ、その場所に行ってみた。
そこには、大の大人が6人いた。夜目遠目ながら家人のウォーキング仲間4人は分かったが、あとの男性2人が分からない。若いお兄ちゃんだ。
彼ら二人がどういう関係かも分からず、どうしたのかと訊ねた。
ウォ・女「イヤホン落としちゃったらしいの」
私「どこに?」
ウォ・女「この側溝」
側溝には重たいコンクリートがはめられ、両脇はかすかに手が入るか入らないかのスペースしかない。厚さは10㎝はありそう。
この辺は年に二度ほど、町内会のみんなで側溝の掃除をしていたが、最近は高齢化も手伝って3~4年はやっていない。その時の経験から、この手の側溝の蓋は機械で持ち上げないと上がらないことは分かっていた。
しかし、どうすると言ったって、こんな夜更け、しかも暗い道で大人6人がいても仕方がない。私は誰が当事者であるかも分からなかったが、まずはバールでこじ開けるしかないと思い。バールを家人から奪い、その微かなすき間に差し込み、テコの原理で持ち上げようと試みた。
「ぐにゃ~~~」と声が聞こえたかと思うほど、あの太いバールはものの見事に曲がってしまった。
私「わぁ、こんなに簡単に曲がっちゃった。これじゃだめだ」
私「いくらしたの?」
若者A「3万円」
私「いつ買ったの」
若者A「半年ぐらい」
・・・この会話で、この若者Aがイヤホンの持ち主なのが分かったが、若者Aは決して積極的に動くことはなかった。
もう一人若者Bがいた。彼は、そのすき間に手を入れたり、積極的に動いていた。私は、こちらの若者BはAの友人だろうと想像した。
私「危ないよ。手をはさまないように」
若者B「重いですね。手も入らないし」
そうこうしていると目の前の家の方が出てきた。
隣人「どうしたの?」
若者B「イヤホン落としちゃった。でも取れないんだ」
隣人「こりゃ無理だよ。どうやったって」
彼は、この町内の顔役で役員をやっている方で、側溝蓋の重さも重々している様子でそう答えた。
私はやり方を変えて、バールを道側のすき間を削りながらテコで押し上げようとしたら尻餅を2度ほどついた。だけど、尻餅をついただけで何も変わりはしなかった。
私「明日、明るくなったら、またやってみよう」
若者Aは携帯で写真とって、大体のどのあたりにあるかを確認していた。
若者A「この石の下あたりありそう・・・・・」と消え入りそうな声で言った。
私「じゃ、電話番号聞いておいて。あったら電話するよ」
家人「何番?言って・・・」
若者A「△△××○○・・・」
私たちも人が良過ぎるなとは思ったものの、バールを持ってきた手前、やるべきことはやらなきゃと、仕方なしにそう言った。
「それじゃ」と解散になった。ふと見ると、当事者の若者Aは、一人皆と反対方向に歩き始めた。
あれ?若者Bは友達じゃないの?じゃ、誰?
若者Bは後から来た隣人の息子さんだと、その時初めて分かった。
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その後、いろいろと話を整理すると、若者Aが歩いている時、イヤホンを落とした。運悪く側溝の溝から落ちてしまった。それを探して道路脇を這いつくばっている時、家人とウォーキング仲間が通り掛かかり「どうしたの?」と聞いたことが事の発端だということが分かった。
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ウォ・女「明日は何時ごろやるの?」
私「早いほうがいいですね。8時ごろかな」
と簡単に言った。(内心は、雨でも降ればいいけど、絶対無理だしな・・・・)
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そしてその翌日。
8時早々、彼女らの出で立ちです。
私は気持ち的には、自分一人で見てみればいいと思い、簡単な道具(棒と針金と網をくっつけたもの)をつくっていたのだけれど、彼女らの勢いに押され、8時早々に出立。彼女らもいろいろと作戦を考えているようで、結果は昨夜のままだったけれど、彼女の人の良さというか、大昔の下町感覚--「ちょっと、醤油貸して?」、「はいよ、持っていき」が残っているような人たちの紹介でした。
それに引換え、イヤホンを失くした若者Aは「ありがとうございました」の「あ」もなかったのに私は憤慨したけれど、彼女たちは「彼が誰かに、昨日の親切を誰かに分けてあげたら、それでいいじゃないの」と言ったのには二度びっくり。
私には絶対できない芸当だ。