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地方の良いところ。 [生活]

2022.9.3

こんにちは。

台風が迷走している。一昔前までは「迷走台風」とよく言っていた気がするけど、今は予報精度が高いからみんなお見通しで、どこに行くか分かっているから、そんな言葉は使わないということなんだろうか?いっそのこと大陸に行けばいいのにと思ってしまう。大陸では川が干し上がって大変なことになっているとニュースで言っていた。この台風で十分に恵みの雨となるはず。政治情勢の違いでの不公平も目を覆いたくなるけど、天候という自然現象でも不公平感は十分に感じてしまう。日本という国は、いろいろな意味で他国と比べると恵まれているとつくづく思う。

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先日、出雲に行ったときのお話を少し。

厳島神社にフェリーで渡ったとき、フェリー会社は段取りよく片道にするか、往復にするかを我々に選ばせてくれた。これはとても便利で一度だけお財布を出せばいいわけで、なるほどと感心。つまり、1枚の切符で往復を賄ってくれた。二人で2枚が手元に。

この体験があって、次に乗ったのが一畑電車。一畑薬師というお寺?と才賀商店という個人商店が一緒に立ち上げた鉄道会社。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E7%95%91%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E5%8C%97%E6%9D%BE%E6%B1%9F%E7%B7%9A

へぇ~~と感心するばかり。確かに送電線の電柱もか細く、強風になぎ倒されるんではないかと思うほど細く、経営は大変なんだろうなと思うところもあったにはあったけど、そんな不平不満は微塵も言えない事情が私たちにはある。

先日、この電車に乗ったときのこと。ここも厳島神社同様、往復切符を買うことができたので、当然往復切符を購入した。しかしながら、ローカルということでもないだろうが、切符の発券タイムがかなりかかった。1枚出てくるのに15秒ぐらい。2枚出てくるのに30秒は優に待った。

お金を入れ、1、2、3、4、・・・・30を数えて、ようやく2枚の切符が発券された。厳島神社の体(テイ)で、「やっと出てきた。これで往復二人分ゲット」と心の中でつぶやいた。電車の発車時間はまだまだあったので、そう急ぐこともなく、ゆっくりとクランク状の階段を上がってホームに出た。ホームに上がりきったところで誰かが大きな声で怒鳴る声が聞こえた気がしたが、後ろには誰もいず(というか、クランクなので見通せなかった)、前にも声を出しているような人もいなかった。最近は物騒な世の中だから、物取りでもあって、誰かが叫んだのかなとも思ったが、それでもなかった。

何事もなく、我々は電車のシートに座った。5分ぐらい経っただろうか、電車はゆっくりと「電鉄出雲市駅」を出発した。

一畑電気鉄道 | 全国鉄道路線図.com


出雲大社に行くには「川跡」で乗り換えなければならない。電車を下り、ホームから線路を渡り、向かいのホームに出雲大社行きの電車が来る手はずになっていた。

ローカルながら、時間は正確で、こうもスムーズに乗り換えられるとは思ってもいなかった。時刻表を見ると1時間に1本、逆に言うと、その電車を逃したら1時間は待たなければならないという路線であった。

時刻は夕刻4時を回っていて、観光客はチラホラ。ほかのお客さんは皆地元の中・高校生ばかり。車内は閑散。4駅乗って「出雲大社前」に到着。

私はポケットから切符を出し、改札口へ。

よ~~く切符を見ると、「ゆき」、「かえり」と右上に刻印されていて、どう見てもこれでワンセット。

ムムムム・・・。あの時の叫び声は・・・・ひょっとして私たちに向けられていたもの?・・・・と思うと同時に改札口の駅員さん曰く

「あぁ、あなたたちでしたか。電話もらっています。判子押しておきますから、このまま帰りに使ってください。」と言われて、すべてが合点した。

厳島のフェリーの往復切符が1枚だったこと。券売機の反応が遅かったものだから2枚出ておしまいだと思って券売機を離れてしまったことことが重なり、とんだ失態をやらかした次第。(全部他人のせいにしているところは流石に老人。発券機に2枚の切符を残したまま我々はその場を去った)でも、券売機から出てきた切符を駅員さんが見つけたことにびっくり(ほかのお客さんが届けてくれたのかもしれないけど・・・)。そして、そのことを電話で到着駅に知らせてくれ、それが少しも待たされずにスムーズに抜けられたことに二度びっくり。帰りは帰りで、その駅員さんが「出雲市」駅に電話入れておきますからと言われたことにも三度びっくり。東京じゃ絶対、そんなことはないし、きっとこう言われる「もう一回買ってください」と。つくづく島根県人の人情に触れることができて、いい旅になったというお話。

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