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家づくりは一回では成功しない(第179回)-予算 [我が家]

2022.1.15

こんにちは。

今日も寒い一日が続く。家人の故郷は大雪で新幹線も立ち往生とニュースになっていた。

水窪ダムも雪の中に埋もれているんだろうか?

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家づくりの話です。

今日は予算と図面の問題を書いておきたい。

土地も決まり、家を建てるぞと決めたときから、ご家族は家の間取りが頭の中のほとんどを占めることになる。特に注文建築の場合は当然のこと。

ご主人)玄関は南向きがいい。

奥さん)いやよ。夏は暑いでしょう。絶対北向きがいいに決まっている。

ご主人)お隣のリビングが直ぐ目の前だから、それは嫌だな。

奥さん)じゃ、西側しかないわ。

ご主人)それが妥当だ。道路挟んだ向かいの玄関と向き合わないよう、ちょっとずらしてもらえば、いいんじゃないの。

奥さん)そうね。それがいいわ。

・・・・・という具合に、お二人の意見を折衷しながら図面を決めていく。家づくりは、それぞれの価値観がはっきりと分かってくるからおもしろいというか、夫婦の不仲の原因になることも大いにある作業。これが原因で離婚なんていうことにならないように注意しないと、楽しいはずのマイホームが大惨事にもなり兼ねないから要注意。

玄関を決めたら子供部屋、夫婦の部屋、リビング、ダイニング、家事室、風呂場、洗面所、トイレ等々ジグソーパズルを組み合わせるごとく家を組み立てていく。楽しい時間だ。

ここで大切なことは予算を頭に入れてはいけないということ。しかし、施工会社はそこを最初に頭を入れようとする。

と・・・・・・その前に大概のご家庭はローンで家を建てる。つまり、ローン審査を通るか通らないかが第一番目の関門と言える。例えば、頭金500万、残金4000万の家のローンを組むとする。ご主人単独か、共稼ぎかで変わってくるけど、先の見えない時代だから、無理のない予算取りをすること。ご主人単独の場合だったら、ボーナス月に返済額を増やす返済方法は取らないとか、共稼ぎだったらどちらかが失業してもいいような返済金額を設定するとか予防措置をとったほうが懸命だ。新居に入ったものの、3年目(たしか3年目から固定資産税が上がる?)で退去(引越し)しなければならないほど、挫折感、敗北感を味わうことはないからだ。

そういう我が家は、ローン審査をやってくれた施工会社の社員が普通だったら無理(通らなかった)であろうローンをムリクリをして通してくれたようであった。つまり、こちらの都合ではなく、その社員の都合だった節が若干あったようなことだったらしい。当時はバブル崩壊はあったものの、今のようなパンデミックはなく、直接の影響下に属さないこともあり、せっせセッセと繰上返済をしつつ、早期に完済することができた。

無理のない返済計画を立てることによって、お二人の給与等に異変(減額)がなければ、繰上返済をど~~んとすればいい。金利の高い低いはあろうとも、ローンがあれば無駄な金利を払い続けなければならないことに変わりはないわけで、余裕のある資金は早め早めに繰上返済すべきだというのが私の考えだ。確かに住宅ローン控除なのものがあるので、繰上返済をしないというご意見もあるが、「住宅ローン控除総額」と「繰上返済しない場合の支払金利金額の合計」をしっかり計算し、見比べ、どちらが損得か考える必要は十二分にあることは、ここで言っておきたい。

家計のやり繰りにおいて重要なことは、子供が高校入学までに極力借金は減らすべきだということ。高校生になると教育費は格段に増えていくわけで、学費は毎月定期的に支払わなければならない出費であり、家のローンに加え、学費は第二のローンと言えないこともないわけで、ローンの二重苦は極力軽くすべきだという思うからだ。

さて、図面を考えるときに、予算を考えないで考えるべきだと申し上げた理由を申し上げたい。

大方の傾向として、図面を好き勝手に引けば、大体予算をオーバーする。これは当たり前のこと。そこには夢が大きく入るからであって、寝室に金糸銀糸の屏風画を贅の限りに作らせるわけではなく、常識的に考えた素材を使ってつくって欲しいと図面を考えるわけで、そこから予算がどれだけ足りないか、じゃ、どこを詰めるのか、詰めないのかという話に入るわけであって、外壁はいいものを使う代わりに、床材は中位ぐらいの製品で抑えるとかして、使用する部材のグレードにメリハリを付けることで、より適正な出費を目指すべきだと思う。それには、かなりの信頼度の高い設計士さん、施工会社さんに遭遇することが必要となるわけで、その品定めはじっくり時間をとってすべき最大の作業となるかもしれない。

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