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格言は伊達ではない [コロナ]

2021.1.5

こんにちは。

流石に今日は寒い。太陽が出ていないこともあるけど、明日、明後日ともっと冷え込むらしい。

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やっと緊急事態宣言が出るとの報道。コロナの浸透はかなり深刻。病院ではトリアージをせざるを得ないと医者が言っていた。

どんな報道が出ても、火の粉が降りかからないと悟らないのが人間の性。その当事者にならないようにしようと思っても、それを防ぐ術が見つからない。現役世代は、毎日の通勤・通学で苦痛を感じている方も多いと聞く。慣れたと思っても、それは慣れではなく順応しただけ。どんな病気でも慣れることはあり得ない。満員電車の中で隣にいる人が咳をしたら、時節柄何とも思わない人は皆無だろう。「じゃ、どうすればいいんだ」と言われても、その方法は誰も知らない。人と交わらなければ生活が成り立たないからどうしうもない、とあきらめるのはちょっとしゃくだね。

誰もが感じているように、10カ月前の状況とは明らかに違う。無症状の感染者がかなりいることは間違いない。相変わらずタラレバの話になるが、10カ月前だったら緊急事態宣言は有効であったことは明らか。それもやり過ぎだという感はあった。それはそうだろう。感染者がまださほどおらず、全業種でやったんだからやり過ぎたという感覚は感覚ではなく確証だろう。しかし、それをあと少し続ければよかった。網は大きく、早くかければ間違いなく捕まえられる。

学校もやらなくてもよかった、デパートも、飲食店もテイクアウトだったらよかったというのは実証・実感済みのことだ。明らかに飛沫感染だ。飛沫しない(少ない)状態の業態は感染のリスクは少ないし、人数の多く密集しているところは、空気の流れがあればより、そのリスクは減る。

今はその状況は少し変わってきた。無症状の感染者が飛躍的に増えているからだ。10カ月前だったら1000人の群衆の中に1人か2人の感染者がいて、その人と接触する確率はかなり少ないことは想像に固くないが、今は100人に1人か2人の感染者がいると思っていいのかもしれない。

そこに今回の緊急事態宣言が発出される。感染者の数は増大しているのにもかかわらず、その網は小さい。業態を絞ってかけるんだろう、きっと。大きい網なら状況は一変するだろうが、小さい網だと、その効果は限定的だ。それは素人の私にだって想像はつくし、あなただったそう思うでしょう。

そこで政府はこう言うだろう。

A「だから言ったじゃない、効果なんてないって」

B「緊急事態宣言なんて経済を悪くするだけ。政権にとっては何のメリットもない」

A「そうそう。国民は、そんなことわかりゃしない。経済を回さないととんでもないことになるよ。彼の求心力も落ちてしまうし、今秋の衆議院議員選挙も危ないぜ」

B「いや、その前にオリンピックのこともあるし、オリンピックが開催できないことになると、経済も人気もかなりのピンチになる」

A「そういうことだね。だから今回も緊急事態宣言の対象は少しにして、経済をとにかく回し、感染者数を少なく見せれば、そのうちにワクチン接種も始まるだろうし、集団免疫も出てくれば、自然消滅してと睨んでいるんだ」

B「そうそう、あと2~3カ月すれば、何とかなるさ」

・・・・・と言ったか、言わないかは知らないけど、今回もまた経済を優先に考えるんだろう。今回こそ、大きく網をかけて、しっかりと捕捉しないとその効果は絶対にあらわれない。その効果が現われないことを理由に、「緊急事態宣言は意味がない」と政府の理由付けにされてはたまったものではない。

感染伝播を抑える基本は、人の流れを止めること。これは間違いのないことだ。

今回のことは政治家の無私、無欲が試されるけど、この期に及んでも人気取り、政権の維持安泰だけを考える今の日本の政治家には、それに耐え得るだけの器量はないと言い切れそうだ。


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