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仇となった従順性と規律性 [新聞記事]

2020.2.22

こんにちは。

今日も今のところはよく晴れている。夕方から夜にかけては雨が降るらしい。2月の末ともなると、そろそろ春が恋しくなってきて桜が楽しみになる季節。しばし温暖化も忘れたいと思うけど、あっという間に大雨の季節になることは間違いない。

そういえば、オーストラリアの火災は収束方向に向かっているらしい。これも他山の石としなければいけないね。この大火災もかなり温暖化に貢献してしまったことは間違いのない事実。

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よく工事を初めてしまうとそれを中止するとか、回避することはなかなか難しいという話を聞く。工事をやめれば違約金が発生するからかえって高くつくという話だ。しかし、それは程度問題、環境問題、倫理問題、小さいことを言うと見栄の問題、プライドの問題といろいろとある。個人間なら、それは放っておけばいい話だけど、事が公のことになるとそうは言ってはいられない。日本人は確かに従順性がある。同じ皮膚、顔をしている大陸の方たちよりは戦闘的ではない。家族の死を目の前にしても泣き崩れ、叫び狂う人は、そう多くはない。じっと耐える。理性的にコメントを言いつつ、自分の中で整理している方が多い。それに規律性も高い。決まりがあれば、よほどの欲求がない限り、それを破ろうとはしない。もちろん、日本人のすべてが規律性はパーフェクトだとは思わない。破ろうとするふとどきな者も多くいることは確かだ。

今回の新型コロナウィルス・クルーズ船においては、接岸するときと1週間、2週間経過したときとでは、その対応は自ずと変更されなければならないことであった。これは愚鈍な私ですら、そう思ったのだから、きっと日本中の誰もがテレビを見ながら思ったに違いない。最初はクルーズ内で留め置くことでよかった。WHOの潜伏期間決定を見て2週間だったものが10.5日になったりして(これもおかしいが)少しの変更はあったものの、最初に決めたことへの従順性と、それを守り続けようとする規律性が、クルーズ内にいることが最終的にインキュベーター化してしまった。

組織内にいる人間にとっては、特にお役人に言えることだが、「出る杭は打たれる。じゃ、出ないに越したことはない」という考え方が横行していることは否めないこと。民間では、それは違っていると大声を出す社員がいるが、公務員では、そんな人はいない。いるとすると、それは爪弾きだ。どこかの先生が下船しろと言われたと言っていたが、今回の彼の発信の手順と仕方は間違っていたと思うが、きっとあれは事実に近い。船内にいた厚労省の役人も検査員も、それが間違っていようが、ずれていようが、命令に従っていれば「御身大切」となり得るとだけ考えて行動していたということになる。つまり、日本にとっては、行政トップの考え方が柔軟でなければ、今回のようなことが起こったら、うまく機能しないという証となったことは明らかだ。

そんな折り、こんな電話がかかってきた。

私「はい。どちら様?」

相手「はい、私、船旅のクルーズのご案内を差し上げたく・・・」

私「あっ、そう」

相手「以前、パンフレットご注文いただいた方々に、千葉で説明会がございまして、そのお誘いでございます」

私「へぇ~、こんな折りだからね。そんなこと考えてもいないな」

相手「そうですか。わかりました」

間が悪いというか、電話をしてくるほうもほうだけど、相手は仕事なんだろうからね。そう邪険にもできなかったな。


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遅行特性 [マネー]

2020.2.21

こんばんは。

東日本のときと同様に、人の波が止まりつつある。当然、経済は停滞する。買い物も控えるが、職場には行かないと仕事にならない。テレワークとかマスコミではよく言うが、そんな企業はまだまだ少数だ。下町の工場、一次産業、サービス業はテレワークをしたら仕事にならないというか、仕事の体をなさないことになる。やはり、懐具合がいいIT関連企業や一部上場の大手さんがテレワークの対象だ。テレワークに文句を言っても仕方がないが、人の動きはだんだん重くなってきた。東京マラソンも一般人は中止になったし、皇居への一般参賀が中止となった。当然、参加しようとした人たちは、車に乗ったり、電車に乗ったりして皇居やマラソンの出発地点まで来る。帰り道喫茶店に寄るだろうし、食事をとることもある、デパートで買い物もするかもしれないし、映画を観るかもしれない。自分の父親が、自分の母親が、そのデパートに、喫茶店に、レストランに、映画館に勤めているなら、お客様が来ないわけだから、当然、その分売り上げが減る。その波が長く、大きくなればなるほど経済はゆっくりゆっくり落ち込んで、凹んでいき、親の給料も少しずつ減っていく。よく考えてみると当たり前だが、お金は回っているんだなとつくづく思う。

しかし、今は何も感じないよと誰もが言う。経済学者が盛んにそんなことを言うけど、今はまだまだ忙しい。残業したって仕切れないほど仕事を残してきたという人々はかなり多いはず。リーマンショックのとき、バブルが弾けた、弾けたと言われていたけど、その同時期、私たちは仕事に追いまくられ、残業残業の日々であり、そんなことはつゆほども感じることはなかったと言っていい。つまり、経済は遅効性があるということ。遅効か遅行がちょっとわからないが、意味合いは、実感として我々下々の者が、それを肌身に感じるのは少し遅れるということだ。しかし、この遅効性があるがゆえに、我々はついつい油断してしまうことがある。わかっているはずなのに、高い買い物をしたり、贅沢をしたりする。まだまだ株価は下がらないが、いずれその時期は遠からず来る。それは忘れたころにやってくる。それが経済の遅効性だ。

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