真面目な人間が馬鹿を見てはいけない [新聞記事]
2018.3.12
こんにちは。
今日はいい天気だ。バラの新芽もニョキニョキと伸ばし始めた。
まだまだ、バラに動けない自分にイライラする。
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近畿理財局の人間が自殺をしたという報道を見て、また、正直者が馬鹿を見てしまった。
学校のいじめと同じで、真面目に、真剣にその問題に対峙しようとして砕け散る。
私みたいないい加減な男だったら、どうしただろう。
ご本人でなければ計り知れないことかもしれないけれど、一応、理由なきリストラをされた経験から想像すれば・・・・・。
最後の最後のまで指示どおりに動く。愚直に取り組む。それは人並みに真面目な性分だから苦なくやれるだろう。しかし、これ以上無理。自分の人間性を捨て去るようなことになりそうなら、その愚かしい行為はさっさとやめる。
当事者(弱者)は、それを考える。いつも考える。
何を・・・・・・・?
それによって被る被害---左遷、降格、罵倒、脅し、離職、嘲笑、そして家族のこと。
相手が大きいほど、その恐怖を考える。
自分は弱い人間だから、想像を絶する恐ろしさを覚える。
きっと彼もそう考えたんだろう。
組織の上位人をかばうつもりはサラサラない。
ただ、全うな、健全な、当たり前の行為は組織内では反逆の、悪の行為になる。
その恐怖に彼は勝てなかった。
前川事務次官のことを思い出した。彼に相談すればよかったのに。
「『総理のご意向』などと記された文書が文科省内に存在していた」と発言した方だ。
彼はすっと身をかわし、自分にはできない。するべきではないと反転した。
国はまた、ノンキャリアの真面目な人間を一人失った。