どこか学級委員の選出に似いている [新聞記事]
2017.10.6
新聞記事を見ているとふとこんなことを思い出した。
昔、小学校時代、学級委員を選ぶことがあった。毎学期ごとに男女一人ずつ学級委員を選んだ。もちろん投票で、1枚ずつの投票用紙に名前を書いて出す。それを集計し、黒板に名前の下に「正」の数を書いて集計していく。大体3~4人の名前が上がる。
これは自慢話ではさらさらないが、いつも大体、私の名前の「正」の数字がダントツ増えていった。
1票・・2票・・・3票・・・・・15票・・・・。
決定しました。今期の学級委員は山田さんと林さんです。
私は票が多いことに、単純明快にうれしく思っていたが、当惑したことも事実だった。
それは担任の先生の顔が見る見るうちに渋柿を食べたように歪んでいったからだ。
彼の腹のうちは小学生の私にも容易に想像はできた。
学級トップの斉藤にやらせたいと。
私は勉強は中ぐらい。トップのもっと優秀な人間は数多くいた。
にもかかわらず、茶目っ気たっぷりだけの、お調子者で好かれているだけの人間の私が選ばれた。小学校だから、大した懸案があったわけではなかったが、先生としては合点がいかなかったんだと思う。
そんな昔を、この選挙を見ていると思い出す。ただの人気取りゲームのようだ。
国政も学級委員選出も同レベルかと錯覚した。