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人生を振り返る--賀状に書けない想い [生活]

2025.1.10

こんにちは。

この年になると「年賀状の来ない人には、翌年から書かないこと」という暗黙のルールが我が家の定石としてはびこりつつある。相手は、それ相応の理由があるわけで、喪中であったり、年賀状仕舞いであったり、ただ単に忘れたり、面倒くさかったり・・・・。

若者はドライに、単純にLINEに変更するだろうけれども、老いぼれは、そこそこ相手の空気を読みながら年賀状から離れていく。じゃ「来年からLINEにするよ」という仕切り直しをするわけでもなく、そうこうしている間に、この世の中から、親類縁者から遠ざかっていく。

そんなルールに従い?昨年喪中だった友人が一人いた。当然、我が家のルールに従うと、今年からこの友人は書かない相手となり、そして書かなかった。

・・・・すると元旦、ポストを覗くと、なんとその友人から賀状が届いていた。これはまずい。さてどうするか?長野へのスキー旅行の疲れもあり、あっという間に5日が過ぎてしまった。年賀状は余ってはいるものの、今から「明けましておめでとう」と書くのも何か間が抜けてバツが悪い。それに、あの小さな葉書に思いの丈は書けるはずもなく、それではということで、いつもの常套手段としてメールで返信を行った。

その友人とは賀状だけのお付き合いとなってしまったが、当時、私はリストラ候補者、彼は研修生であり、同時に退職願者であって、その時の私の立場を相手は知る良しもなかったけれど、相手の気持ちはよくよく理解できたこともあり、一応、先輩ずらだけはさせてもらっていたので、そこそこいろんなアドバイスや彼の本音を聞いたりしていた。

そんな間柄だったので、今までの経緯とか、いろんな思い出をこの時とばかりにメールにしたためた。

すると、彼からの返信がその晩に来た。

メールを見ると大体のその方の仕事ぶりが分かる・・・・なんて言うと若者に嫌われるけれど、こちらの聞きたいこと、言いたいことを、すべてそのメールには含まれていて、簡潔で要領を十二分に得ていたのには、びっくりした。

仕事のメールではなく、ただ単に当時(40年前)の思い出ついでに相手の近況とか、今の仕事ぶりなんかをコッソリ聞きたいわけなので、私のメール文は要領を得ないが、それをちゃんとくみ取っての返信であったことで、彼の日々の仕事ぶりが想像できた。

その中で自分の知らない言葉もあり、一読目は「あれ?」と思いつつも、誤字かなと思いスルーしたのだけれど、よくよく調べて見ると「ヘェー、そんな職業もあるんだ」と思った。

それは「越境EC」、世界はグローバル化しているとは言え、私の知らない世界にびっくり。

年賀状以上にメールのありがたさを感じた年の初めでありました。

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