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値上便乗 [生活]

2024.10.30

こんばんは。

先日、知り合いの不動産業者の方と少し話す機会があった。

彼曰く「世の中景気がいいと言っていたのは、ちょっと前まで。今は、あんまりよくない。どう考えても、あと10年もすると情勢はもっと悪くなる。」

彼は賃貸よりも売買のほうが専門なので、どうしても売らせたい、売らせたいと思う気持ちが先行していることも若干あるけれども、客観的に見ても、確かに我々ロートルがくたばるのは長くても20年。もっと上の団塊の世代はあと10年。そう考えると、地域丸々ゴースト化するのも分かるような気がしてきた。

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私が一方的に思い込んでいる「デフレの真実」も、あながち間違っていないということか。最近、ヨーカドーがあっちでもこっちでも閉店・閉鎖に追い込まれている。この時のインタビューでも、「今日で終わりだから久々に来ました」なんていう方は皆無で、皆皆「いつも利用している。ここがなくなったら、どうしよう」なんていう方ばかりだった。つまり、「いつも利用しているけれども、その利用している方々が段々といなくなる(体が弱って買物に来れなくなる)から立ち行かなくなった」ということを如実に表していることになる。人が少なくなれば、どんなおいしいお店も維持し続けるのは難しいということ。「国家は人なり、人は国家なり」だ。

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人口の話はともかくとして、最近の値上げにはほとほと嫌気が指してくる。昔、「便乗値上げ」という言葉があった。値上げをするのを口実に余分に値上げをしたり、他社が上げるのを見て、自社には必要はなくても、ついでに値上げしちゃおうなんていう輩が多かった時代に流行った言葉だ。今回の値上げの中で、その便乗はなかったのか。今までは、「そうか、円安だし、輸入品が上がるのはしようがない」と自家消費ではないけれど、自家納得していた自分がいた。しかし、ラーメンが1200円とか、スパゲティが1800円という正札を見る度に、本当に原価計算するとこんなに高くなるんだろうかと思う品々が多いことも確かだ。外国では景気がよく、金利がまた上がるなんていう話もあり、マックが2000円だとか、アメリカでラーメンを食べると2500円が最低だという話がゴロゴロ入って来る。それじゃ仕方ない。アメリカが2000円するじゃ、日本は安過ぎるなんていう気持ちが心の中に芽生える。しかし、アメリカはアメリカであって、日本はアメリカほどの給与水準ではない。今回の春闘では多少上がった企業はあったと聞くけれど、日本全体で見れば、賃金の上昇が多く見られたなんていうことは口が裂けても言えるものではない。

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たしか物価監視委員会なるものがあったような気がする。そういう組織でもって、しっかり監視強化をし、この期に及んで小売価格を上げるような生産者がいないことを願って今日は終了としたい。

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