花盛りなる転職業界

2024.9.11

こんばんは。

今日は古傷が痛む。1995年前後から痛み出したその傷が、一応、私の転職の理由になった。当時はもちろん「やる気が出ないんです」、「１年近くもリストラしておいてやる気を出せと言うほうが無理でしょう」なんておくびにも出せない立場としては、まず最初に手首がおかしいことを理由に挙げたのは、当然のこと。これ以上かかわりたくないと思ってのせめてもの抵抗だった。

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テレビをつければ転職のＣＭが流れる。企業側は我が社のシステムを使ってくれれば、幾ばくかの手数料が企業側から入るわけで、あなたの事情などは忖度せず、広く平らにＣＭを打つ。転職予備軍は、そのＣＭを見、「へぇー、そうなのか」と妙に納得。夢も希望もない今の会社と比較しつつ、外に出たほうがいいと簡単に転職を思いつく。そこには自分が変わらなかったから、自分が悪かったから、こんなことになったんだという自己分析を一切せず、これは好機とばかりに夢を追いかけキャリア・ダウンしてしまう。

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こんなことがあった。押しも押されぬ某大手通信会社。

そこから依頼を受けて仕事の現場に行った。

私の仕事は、その現場に行き、そこに設置されている機械（オーディオ）を使うか、自前の録音器材を使って仕事をするのだが、そこは会議室に設置されているオーディオを使って仕事をすることとなった。普通、ほとんどのクライアントさんは、そこの器材を使うことに関して何のおとがめというか、「許可はとってあるのか？」と馬鹿なことは言わないし、言われたこともない。当然、依頼時に「デッキはありますか？使わせていただきたいのですが」とお伺いを立てており、許可もとってあった。しかし、何を思ったのか、この時、その現場にいた彼は「何であんたにこれを使わさなきゃいけないのか？」という言葉を吐いた。私はただただ唖然としたが、時間もないので、そんな言葉は無視し、開始の時間までに会議の支障のないように準備を進めるしかなかった。

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今、思い返すに、彼は上司から文句を言われたのか、よほど気に食わないことがあった腹いせに私に八つ当たりをしてきたわけだが、そんなことはどこの、どんな会社にしてもあることで、これがいわゆる「人間関係」というやつ。その会社は超一流。人材的にも学歴優秀な方々ばかりのはず。しかしながらというか、それだからこそ、かもしれないけれど、とんでもない意地悪をされてしまった。その時、もう少し時間があれば、彼と堂々と渡り合いたかったと今でも思い出すくらいだから、当時はよっぽど腹に据えかねていたに違いないことであった。

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しかし、それは私が部外者であるからできることで、もし同じ組織内にいる者であった場合なら、何も手出しはできないし、口答えもできないことになる。

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人間関係には答えはない。そんな詰まらぬことにとらわれるよりも、自分のスキルを高め、より高いスキルのアップを目指すことを心密かに考えたほうが効率的で納得できる。それができないほど自分に能力がないのなら、嫌な上司が異動するか、自分が異動することを心密かに願うだけという寂しい結果となる。

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兵庫県知事の問題が花盛りだが、あんなことは今現在でも日本国中花盛りで、その渦中にいる方もたくさんいるはず。百条委員会に掛けられるだけ、向こうはまだまだましのほう。

転職する前に、今一度熟考を。大切なあなたの人生を一人の詰まらぬ人間で台無しにしないよう切に望むばかり。

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