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使用劣化と経年劣化 [我が家]

2023.2.19

こんにちは。

昨日とは打って変わって今日は曇り時々雨、そして強風が結構吹いている。気温は室内より屋外のほうが高く「春一番」が吹きましたと気象予報士が言いそうな季節になってきた。

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長かった冬もそろそろ終わり、確かに春は直ぐそこだ。

我が家の庭にも、蕗の薹が出ていた。

早速天ぷらにして食べた。



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誰もそんなことは言わないが、住宅産業ほど廃棄物を出す産業はないかもしれない。人間は都合よく考える動物?言い換えると前向きな姿勢?ポジティブ?・・・いずれも的確ではない言葉が続くけれど、家がなければ野宿するしかないから、そうもいかず家は人間が生きていく上での必須のアイテムとなっているわけで、それを否定するつもりはサラサラないけど、現実は現実として受け止めてしまう。特に日本の家は長くて30年も経過すれば、ほぼ潰して廃棄するわけで、高温多湿な国、なおかつ木造建築が多いから、ヨーロッパのように何百年と経過した家の寿命はないというのも理解はできる。

地震国であることも、今回のトルコの惨状を見るにつけ、逆に木造建築のほうが少しだけ安全かもしれないという気にもなってしまう。

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今回、使用劣化と経年劣化という言葉を頭にこびりついて仕方がない。経年劣化はご承知のとおり、年数とともにどうしもなく劣化していくもの。

例えば壁紙の黄ばみ、木製枠(縁、窓枠、床)の酸化による赤味は、それの代表格だろう。これは住んでいても、いなくても黄ばみは出てしまうわけで、故意に黄ばみを付けたわけではない。まさしく年を経るとともに劣化していく様だ。


それに対して使用劣化。これは使用することで劣化していくもの。都度清掃(拭き取り等)をしていれば、5年、10年経過しても劣化しにくいものだ。

例えば水栓(蛇口)、トイレ便器。洗面台、台所のシンク、浴室の鏡。これは都度拭き取りをすれば経年劣化しにくいものだ。

家をきれいに保つということは、定期的に掃除をすればいいのだけれど、現役諸氏は忙しいから、そんなことにかまけてはいられない。そういう私も現役のころはそうであったので偉そうなことは言えないのだけれど、最近、借家に住んでいる知人の家に行ったときのことをご紹介したい。

彼らは借家ということもあってか掃除をしない。当然の結果として、今言った使用劣化の項目はすべてひどい状態であった。水栓は水垢がこれでもかというぐらいこびりついているし、風呂場の鏡も水垢だらけ、トイレの手洗い器と水栓も相当なもの。一番驚いたのは風呂場ドアの縁(広場と脱衣場の間)。どうやったらこんなものがこびりつくのかと思うほどの汚れ。やはりこれも水垢なんだろうけど、浴室は毎日使うものだから仕方がないというセリフが聞こえてきそうだけど、何ということはない、ひと拭きすれば済む話。奇跡的にトイレの黒いワッカの汚れはなかったけれど、便器も輪ジミが出てくると、それを落とすのは大変な作業となる。

借家は、賃借人が変わったときに、それらの汚れはどうするんだろうと思うけど、最悪の場合は買い換えることにするんだろう。最近は、技術がないから電化製品が故障すると直ぐに交換となる。一昔前なら技術力のある方が、コツコツとそれを修理して直してくれた。それと同じように、今は簡単に手間なく、すべて交換となりそうなことは容易に想像がつく。

果たして、それはいいことなんだろうか?使用劣化によって廃棄物となるものは、水栓、洗面台、風呂場のサッシドア、便器となるわけで、どれも皆燃えるゴミではないし、破砕、選別、溶融という段階を経なければいけないものになる。そして、それはルールに則ったやり方で、残念ながら不法投棄されてしまう場合も十分あり得る。

私はごみ処理の専門家ではないから、それ以上のことは分からないけれど、これは決して地球によくないことぐらいは察しがつく。しかも、その原因はひと拭きするか、しないかの結果によるわけだから、やはり人間は罪作りな動物だと思ってしまう。

経年劣化は許されるけど、使用劣化、これは毎朝三百六十五日、顔を、髪を整えるように、さっきひと拭きすることで、どれだけ自分が、地球が助かるかと思う同胞がいることを心から願っている。

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