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たまには恥ずかしきFXのお話 [マネー]

2022.3.11

こんばんは。

ずっと遠くに行ってしまった3.11。あの時、私は家で仕事をしており、大きなテレビ画面が前後に大きく揺れるのをじっと、ただじっとして足を踏ん張って見ることしかできなかったのを覚えている。

当時、私は為替取引をやり始めて半年ぐらい。私が為替を始めたのは友人からの紹介で、いろいろ盛んにそのことをしゃべっていたのを思い出す。彼は長野県に住んでいるものだから、余り会う機会はないので、もっぱら電話でご教授をいただいた。今から考えると、その時、彼は常勝状態だったんだと思う。盛んにこうすればいい、ああすればいいとアドバイスをしてくれた。儲け話は大体話半分で聞いてしまうスタンスの私は、為替は上がって儲かるのは当然として、下がっても儲かるという事に関しては全く理解ができないでいた。それから何年か過ぎ、少しずつ少しずつ為替の取引額を増やしていった。

これから書くことは、当時、全く触れることができずいた事柄だ。それだけショックは大きかったんだと思う。

2011.3.11午前9時、私の出金可能額(儲け)は1700万を超えていた。出資金はたしか100万ぐらいだったように思う。3.11のときの経験値は既に2年ほど経過していた。やり始めてほんの数回は、その会社(上田ハロー/今は外為ドットコムに吸収合併)の取引画面の性格、クリックの意味、操作方法もよく分からないまま、1つずつ慎重にやっていたのを覚えている。為替取引の悪いところは、画面が一瞬で変わってしまうことだ。だから、今、自分の操作の結果、どういう状態になったかは、初心者にとってはまさにチンプンカンプン状態。少なくとも私はそうだった。

そして、何回かお金を失い。これではいかんということでデモトレードを何回も挑戦した。石橋を叩いても渡らない性格の私としては、1年ぐらいはやっていたかもしれない。デモトレードは大体3か月単位なので3か月で終わってしまうのだけれど、自分のお金は減らないという安心感もあり、より大胆に貪欲に攻めることができるし、取引画面の長短もよく理解できるので、これからやられる方々には必須のアイテムだと思う。

私がもっぱらやっていた取引はドル円。そこであることに気がついた。

ドル円はご承知のとおり、取引量がかなり多いので変化が大きい。そのときは結構リスクが高い。毎月上旬の雇用統計がそのいい例だ。このときに勝負をする御仁も大いにいるのだろうが、それは素人には危険な場面だ。友人がよく言っていた「平場」という言葉がある。余り動きがない場面だ。例えば、アメリカやヨーロッパが寝ている時間帯などは、それに当たるかもしれない。つまり、我々が起きている時間(9時~12時)ごろは、彼らはディナータイムであったり、そろそろ床に着く時間になるわけで、為替の取引をする人たちは少なくなる。つまり、あまり動きがない時間帯となる。とはいうものの、ほかの通貨と比べるとそれなりに動きはある。1分間に5~10回は値が動く。5秒から10秒に1回は値が動く計算だ。私はそれに着目した。為替は上がると下がる、下がると上がるを繰り返す。その値幅は1銭だ。(100円01銭⇒100円02銭)、(100円02銭⇒100円01銭)この2つの括弧内の動きを平場では繰り返すことが多い。つまり、その動きに自分を合わせればいいのではないか?1銭で成約させる。取引単位は100psp。為替の単位はpsp。それを100個単位で売買をする。細かい話は省略するが、この単位で取引をすると、自分の思惑とは違った方向に行った場合、1銭違うと1万円の損となる。10銭違うと10万円になる。結構なリスクを背負う。しかし、逆に思惑どおりに動きさえすれば、1銭上がれば(下がれば)1万円の利益となる。1時間、思い通りな値動きが続けば少なく見積もっても50万円ぐらいは利益は出せた。そんなことを繰り返し、その額は積もり積もって1700万になっていた。

スワップ狙いは別だけれど、為替の鉄則は「席を立つときは決済をしろ」だ。

そして、その時はやってきた「2011.3.11午後2時46分」。

為替動向を見てはいたものの、福島上空の様子が刻々とテレビ放映をされ、その惨状のすごさは、今まで見たこともないことばかりで、それを食い入るように見るだけで、為替どころではなかった。

ふと我に返り、気がつくと出金可能額1700万はいつの間にか0円になってしまっていた。「離席時は決済すべし」。おごりと油断がなせる技だ。

その後、何度かリベンジを試みたが、以前のような成功体験の再来はなかったと申し上げておきたい。

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