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デフレーションの真実(3) [デフレ]

2021.10.19

こんにちは。

激寒です。思わず暖房を入れました。

昨日の続きです。

昨日はラーメン屋の話。今日はコンビニの話を少し。

昔、多くのコンビニがあった。どこの角を曲がっても必ずと言っていいほどコンビニがあった。特に都会はそうだった。我が街も「犬もあるけばコンビニに当たる?」ではないが、コンビニを探すという手間はなかった。しかし、時代が移り、店舗数は少しずつ減少していった。もちろん、理由は様々。オーナーの事情。多店舗展開弊害による売上減少、競争激化により売上減少等々。そして、閉店、撤退、収益力のある店だけが残っていった。

しかし、そのスピードはかなり速かったし、ここは競争・競合店はないのに、なぜ?という店舗も多くあったはず。現に私のところでも、直線で5キロ以内には1店舗もコンビニはないにもかかわらず閉店した店があった。場所はそう悪くはない。目立つ、駐車場も広い、角地で車の出入りもラクチン。でも閉店。こんなことは以前にはなかった。

食べ物商売の大原則はお客様が来店することだ。前月対比、昨年同月対比、一昨年同月対比・・・・と「昨対」を常に頭に意識する。「忙しそうだね」「いや、これでも昨年対比80%です」という会話をよく耳にする。それは客数であったり、売上であったりする。家電量販店ではないので、売上と客数はほぼ比例する。客数が上がれば売上も上がる。人一人が口に入れて食べる量・金額は、お大臣であっても我々平民であっても、そうは変わらない。

家電量販店の場合、150円の乾電池を買う客もいれば、52万円の大型テレビを買う客もいる。つまり、単価は一様ではない。だから、客単価ではなく、あくまでも客数。客数が絶対であることは、食べ物商売であっても家電量販店であっても同様ということになる。

いや~~。今はネット通販があるから、そうとも言い切れないと言う御仁がいそうだが、スーパーやコンビニ、街の食堂にネットで毎日注文する方はまずいないだろう。大方の国民は無尽蔵にお金を使えるわけではないからね。週末の金曜日は外食をしても、月~木・土日は家食(内食)でというのが通り相場。お店をやっている方は納得していただけると思うけど、月曜日は本当に閑古鳥状態になる店が多い。特に今日のような雨模様なら尚更だ。

その客数の当事者である我々国民は10年経てば10歳年をとり、20年経てば20歳年をとる。当たり前だが、40歳台の方は50歳台となり、60歳台となる。動けるボーダーラインが70歳台としたら、その方は一網打尽に80歳、90歳台となり、コンビニもスーパーもレストランも、そしてラーメン屋も行かなくなる。いや、行けなくなる。

その街が新陳代謝が進んでいる街なら、それは余り目立たないだろう。けど、その新陳代謝がなくなった、例えば高島平団地とか、米本団地とか、みつわ台団地とか(住んでいる方が見ていたらゴメンナサイ)になると売れるものも売れなくなる。幾ら営業努力をしても、チラシを入れても、値段を安くしてみたところで、買いに来れるお客さんが減っていけば、自ずと店は成り立たなくなって消滅する。これは経営の大原則というか不文律だ。右肩上がりの経済は右肩上がりの人の増え方によって支えられている。お金だけが増えても何も変わらない。

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