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なくなると欲しくなる--人間の性だね。 [生活]

2021.3.8

こんにちは。今日は寒く、雨模様。

ちょっとは安堵する日々。これで天気で温かくなったりしようものなら庭仕事が忙しくなって目も当てられない。4月15日に延長されたことを胡座をかき、確定申告はまだやっていないし、よくよく考えると金融商品で損益通算ができるもの、できないものもあるし、個人事業主にする、しないも控除額の違いも当然あるだろうし、しばらく遠ざかっていたことだけれど、再び動かなければならない。

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今、ゆっくりと昼食をとり、映画でも見ようと思っていたら、家人が「親指シフト前倒しで販売終了だって!」とヤフーニュースを見て言ってきた。

多くの方には関係のない話だろうが、我々親指シフトにどっぷりと使っている人間にとっては、親指シフトキーボードがなくなることは両腕をもぎとられたことと同様で、少々困ったなと思っている。

運良くというか、悪くというか、ノートパソコンで仕事をしなければならないことはほとんどなかったので、親指シフトの不自由さは余り感じることはなかった。我々は富士通のワープロからの世代で、富士通-FMV-親指シフトとつながり、当時は親指シフトとJISキーボードは相拮抗していた。たぶんに欲目もあるだろうが、若干、親指シフトのほうが勢力図は大きかったような気がしていた。キーボードの早打ち大会みたいな競技会もあって、それを使う人間が優勝したりすると「やっぱり親指シフトがいいんだ」と思い込み、将来的には親指がJISを席巻するんじゃないかとこっち側サイドでは皆皆思っていたものであった。

ところが、当然というか、冷静に考えれば、キーボードは和洋折衷したもので、外国から見れば親指シフトなんかは頭の片隅にもなく、よりシンプルに、英字とうまく結合すればいいだけの話で、日本語対応に対する複雑さをキーボードに盛り込むことは企業的に考えられなかったことだと容易に想像はつく。結果として、あれから25年以上経過し、徐々にJISキーボードにその勢力図は塗り替えられていった。もちろん、当時いま一つの根回しと経営戦略があれば、全くその逆もあり得たのであろうけれど、それを怠った結果が今日に至ったことは明白。

当然ながら、その価格は高く。JISキーボードなら2~3,000円も出せば買うことは可能だが、親指シフトは定価で3万円はする。販売店は富士通に直接問い合わせるか青山にあるだけ。私のキーボードなどは25年以上前に買ったもの。バージョンアップなどもとうの昔になくなっており、このWindows10においては、五十音と漢字変換は昔のままスムーズだが、漢字辞書、単語登録などのキーが反応しなくなった。JISキーボードに漢字辞書のキーがあるのかないのか知るよしもないのだが、マウスを使わず、キーを叩くだけで多くの作業ができるということも多いに使いやすかった点であろう。

じゃ、買っておければよかったんじゃないのということになるが、先ほど書いたように25年以上使っていても壊れないものだけれど、予備に買っておく機械ほど壊れやすいものはなく、何十年も隅っこに置いておく判断もつかなかった。そうこうするうちに今日となってしまった。人間買えなくなるとわかるとむしょうに欲しくなるわけで、やはり買っておけばよかったと後悔の念が立つ。

棺桶に片足を突っ込みかけている私にとっては不要不急のことなのだが、今あるもので何とかこの危機を克服する方法はないかと考えなければいけないこととなった。

 

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