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暖簾に腕押し [我が家]

2020.1.29

こんにちは。「家づくりは一回では成功しない」と散々書いているが、初めは「だから私は成功したんです」という成功体験を書けると思っていたが、世の中そうは甘くはなく、今回も決定的に失敗したと言っておきたい。写真もたっぷり撮っているし、書き始めた手前、最後まで頑張って書かなければいけないという義務的な問題にいつの間にかなってしまっている。

次の家を建てるため、自分のためにとやせ我慢をしてしまうが、むろん、そんな「次」の予定があるはずもない。まあ、気持ちはその次に、と言っておこう。


建築もある意味ではサービス産業、クレーム産業と言われる。建築士は夜遅くまで図面を書き直しとか、お客様の空いている時間に自分を合わせていかなければいけないとか・・・。ニッカボッカは履かないが、ある意味では3Kと言われる職場だともいえるかもしれない。したがって設計士は休みがあるようでないし、ないようである。いくら待っても客が来なければ仕事にならず、来れば来たでキャパを過ぎれば即パンクしてしまう。それはお客商売と全く同じことが起こっている。また、図面を解析する力、これがあるかないかで設計士の技量がわかる。図面を解析するとは、どういうことなのかというと、例えば、6畳の台所と8畳のリビングをつくるとき、台形の土地、土地面積は40坪、南は一番広い面としたときに、何通りの台所・リビングの家が建てられるか、どれだけの図面が引けるかということが,その設計士の技量になる。2パターンは最低基準。斬新的なデザインも含め、5通りぐらいは書けなければ、消費者の要望に応えられはしないと思う。

私たち素人はせいぜい2パターンぐらいだろう。玄人は2パターンでは臨機応変対応ができないということになる。私たちのいろんな要望、調理台は見えるほうがいい、対面キッチンがいい、天窓の差し込み先はリビングテーブルの真上に来るように、電気調理台(IH)いい、予備室もほしいなどなど、施主の要望は多種多様であり、それに対応できる間取りができるか否かで、大いにその結果に違いで出てくる。これはキャリアはもちろんだが、センスも十二分に必要で、一級だから、二級だからはあまり関係がない。あくまでもその方のセンス、日夜新しい情報を入れているかにかかってくる。

問題はここからだ。消費者のニーズに合わせることも大切だが、そのニーズを合わせるとこういうメリット、デメリットがあるという指摘ができるか、できないか、これによってその善し悪しが決定的になる。

家を建てるとき、施工メーカーなり、展示会場を重視するように、建築士の容量(技量・知識・見識判断)も重視しなければいけない。ここは最終的に最小で最大のポイントとなる。

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