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派遣という人生 [新聞記事]

2019.4.14


こんにちは。

金曜日、NHK「72時間」で就職活動のドキュメントを見た。

登場してくる世代はいろいろ、世相は転職時代とも思われたが、もっと深刻な状況なのではないかと思って見ていた。それは派遣だ。確かに十人十色ではないが、いろいろな働き方を望む人は多く、「好きなときに好きなだけ」的な働き方をする人が多くいた時代も過去にはあった。それはちょうど平成のバブルが弾ける前であり、誰もが好き勝手をしていても人生は開けるような気にさせた感があった。

そんな緊張感のない時代であっても、セクハラ、パワハラはあったと思うし、過酷な労働を強いられていた人も多かったと思う。当時、就職戦線真っ只中の人たちが今40代、50代となり周りの状況は一変。バブル前は老後、年金での生活設計を考えていると言おうものなら、「なんだ、この変人」とばかりに、結構小馬鹿にされたりしたものだった。しかし、その当時の親世代は、転職の「転」の字もなく、定年まで実直に同じ企業に勤めるのが当たり前の時代であった。

そんな時代であったから、親は子どもの定職に対しても余りこだわることもなく、想像範囲内の危機感しか持ち得なかったと言うべきかもしれない。

その後、予想だにしないバブル崩壊、山一証券と北海道拓殖銀行倒産。「えっ!都市銀行も危ないかも・・」となり、都市銀行でも1,000万円以上は預金はしないことと相成った。その後、景気の悪化で「失われた10年」とともに派遣法も改正され、就活時期と重なった人たちは、派遣社員とならざるを得なかった。つまり、好んで派遣を選んだ人もいれば、否応なく派遣社員となった人もいたという時代だった。

そんな彼らに年金加入の意識はあっただろうか。その番組では、そんな問いかけはなかったが、私は彼らが避けては通れない老後に、どのような社会保障をアイテムに持っているかに興味があった。

多分、当時の派遣社員は厚生年金とか国民年金に積極加入していたとは思えないし、企業側の意識は使い捨ての意識しかなかったはず。当時の風潮として、年金なんかコツコツ貯めているより、使っちゃったほうがいい。今がよければいいという考え方が圧倒していたように思う。

今現在、派遣で生きている方も多く、若い方であっても、そうでない方であっても、老後の生活も頭の中に描いたほうがいいとつくづく思ってしまった。

CMで、こんなフレーズを思い出した。「大人って長いよ~~~」

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