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進化していた?裁量労働制 [新聞記事]

2018.9.27


こんにちは。


寒いですね。台風は大陸にと行く思っていたら近づいてくるようだし、ディ・アフター・ツモローだ。猛暑、猛寒は当たり前になりつつあるね。今年も強烈に寒いんだろう。心して防寒対策をしなければ。

そういう我が家はストーブに点火をしてしまった。



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朝まだ暗い部屋の電気を付けたら、朝日新聞のトップに「三菱電機裁量労働制で労災3人」とあった。


高プロ対象とばかり思っていたが、現実はそうではなかった。

簡単に言うと、システム開発の20代の社員に対し裁量労働制が適用され、過重労働による心身疾患等々、またそれによる自殺とあった。それも2014年から昨年までやっていた。


今はやっていなきゃいいじゃない--------そうじゃない。問題視されたからやめてだけのこと。


詳細は新聞をご覧になればわかるが、現実はもっと過酷だったようだし、人数は正確には5人ほどか。発症の内容は自殺-脳梗塞-精神障害-自殺-くも膜下出血。5人のうち裁量労働制が3人。すべて40代の働き盛り。そして、社内には周知していない。


三菱電機は3万人の社員のうち約1万人に裁量労働制を適用していた--これってとんでもない数字ではないか。


上司「山田君、君は能力的なことも考えて裁量労働制を適用すべきじゃないかな」

山田「それって、どういうことですか」

上司「自分の裁量で自由に時間を制限できるということだ」

山田「じゃ、出勤時間を自由に選択できる?」

上司「それもできるよ。仕事が終われば、早退だってできる」

山田「幼稚園の送迎もできるな。でも、給料は?」

上司「もちろん、給料は上がるよ。自由になった時間は、君が今言ったように家族サービスにだって使えるしね」

山田「残業は・・・・」

上司「残業代は出ないよ。それが裁量制ということなんだ。自分の裁量でできるということだからね」

山田「現実問題、昨日も22時まで会社にいましたけど」

上司「うまく役割分担して、効率よく仕事をすれば何ら問題はないよ」

山田「・・・・」

上司「全社員の3分の1は、その対象者なんだ。君は優秀だから、当然、裁量制のトップをいかなきゃね」


こんな会話がされたいたかどうかは知るよしもないが、きっとおだてられて皆裁量制を適用させられた・・・・・・・・かもしれない。

現実問題、そういうことを上司と差しで話し合いをすれば、断る勇気はない。それが組織人としての振る舞いだろう。


多くの方々が、今、その狭間にいるのだと思う。今後、働き方改革と称する法律が拡大解釈され、施行されていく。20日には、対象拡大の「再挑戦」の第一歩と位置づける厚労省の有識者会議があったらしい。


経団連の中西会長(就活時期の撤廃をすべきと言った人)も「裁量労働制の拡大の法案早期提出を期待」とあった。


原発でも人の命の大切さを後回しにしたように、ここでも経済を最優先する国の間違った体質を垣間見てしまった。やはり、人間は行き着くところまで行かないとわからない生き物なのだろうか。

自分は、そうは思いたくはないが、現実を見ると絶望に近い思いが浮かんできてしまう。


よくよく政治に関心を向け続ける必要がありそうだ。

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