SSブログ

大学入試 [新聞記事]

2018.1.18


この時期になると思い出すことがある。


当時は大雪。東京在住の身にとっては思いの外の出来事


しかし、淡々と時間前に会場に到着。かじかんだ手をすり合わせ、冷たく赤く火照った手を摩る。靴下もビショビショだ。

会場はプレハブ校舎。急ごしらえだから掃除も今一つ。机の下の棚に鞄を置こうと思ったが、埃がたんたまっていた。急ぎ、窓縁にあった干からびた雑巾らしい布をつかみ廊下へ。水道で布を湿らせ棚を拭いた。それを見ていた隣席の人にそれを手渡す。みんな緊張のため無言だったが、思いは同じだ。

汚い部屋だ、普段は使っていないのは明白だった。


プレハブのためか、教室の角にストーブが1つ。床もふかふかと歩くたびに揺れる。こんなところで試験をすることになったこと自体、不思議だったが、不満も不安もなかった。ただ、ただ、早くこの緊張から解き放たれたかった


ベルが鳴った。これから3教科の試験が始まる。


ここの私立高校はマンモス受験高であった。たしか、何万人という人数が受験するはず。だから、校舎が足りない。受験だけのためにプレハブを設置し、その後はすぐ壊すとのことだった。だから、急ごしらえであり、窓、教室のドア、どこもすきま風がピューピューであった。倍率は80倍とか、100倍とか、そういうとてつもない数字が踊っていた。


しかし、そのほとんどが入学を辞退する。公立の発表を待って、公立に合格したものは、そこに入学をしないのが常であったら、そういうとんでもない倍率になった。


別に名門とか、難関という学校ではなかった。


自分の偏差値とその学校を比べても、そんな難関ではなさそうだったので、自分はさほどの緊張もなく問題用紙を開いた


50分の試験が3教科。


1教科目。50分が終わった。休憩時間、急いでトイレに行った。マンモスとプレハブのため、トイレは遠く、長い列ができていた。


トイレ終了。席に戻ると程なく開始のチャイム。気持ちの整理をないまま、問題用紙の配布。「ハジメ!」の号令が飛んだ。


2教科目終了。再びトイレへ。さっきはえらく時間がかかったものだから、時間終了と同時に急いでトイレに向かった。


それにしても寒い。窓から風が容赦なく吹き込む。ストーブから遠い学生には全く役立たずだ。

もともとトイレは近いほうだったが、こう寒いと毎時間トイレに行っても間に合わない寒さであった。


3教科目、これで終わりだ。腹も空いてきたけど、もう一踏ん張り。

ここで異変。散々トイレに行ったものの、3教科目は開始早々モヨオシたくなってきた。時計を見ると、20分は経過していた。問題はまだ半分も解いてはいない。もう少しの辛抱だ。


開始から35分を経過したところですべてを終了。見直しを必死でやり、残り時間10分。

しかし、もう我慢の限界であった。


当時もトイレに行ったと同時に、元の教室には戻れないことがルールになっていた。このときも、終わった方は提出して出てよいですよとのアナウンスがあったので、我慢のぎりぎり、10分を残し教室を後にした。


我慢をし続けたためか、冷や汗と便意も伴ってきた。急ぎトイレに。

もう試験の結果などはどうでもよかった。ただただ、排便と排尿をし、学校を後にした。


受験シーズンが来るといつも思い出す私の苦い思い出だ

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント