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異様な風景を見た。 [生活]

2017.10.2


今回は少しおもしろい話をしたい。文句ばっかり言っていると自分が嫌になることもある。

しかし、人間は忘れ去る動物だし、日本人は特に根に持たない性格だ。罪を犯したものもすべて極楽浄土へ誘う的な考方は老若男女を問わず、日本人の根本的な思想としてありそうな気がする。


だから書くというわけでもないけど・・・。



これは20年以上前の話。実家で用を足し帰ろうと表に出たときだ。

とっさに私の目の前に飛び込んできたのは、どこがどうだか全く紐解けない情景が目の前にあった。


じっと目を凝らした。


それは動物だけれど、紐状の斑模様と三角形の白いとげのようなもの。あと、鳥の羽のような長い尾っぽ?


しかし、頭は見えない。頭のあるだろうところに目をやると、先程の紐状の縞模様と三角形の白いとげのようなものがある。


その上にはトカゲのような目らしきものが1つだけ見える。


じっと動かない。しかし、確かに生き物だ。見たこともない生き物だ。


怖さもあったかもしれないが、私はただその微動だにしない物体をじっと見つめるしか為す術はなかった。


10秒、20秒、30秒・・・・・・ようやく、三角形の白いとげのようなものがすばやく上下に動いた。

それと同時に、羽のような尻尾がぐっとその白いとげに近づいたように見えた。


私はじっとその物体を観察した。


なんだろう、この物体は-------猫が背中を丸めた形には似ているが猫ではない

あんなまだら模様で毛のない物体は猫ではない。もちろん、犬でもない

ネズミにはしては大き過ぎるし、キジバトのような赤い彩色もない。第一、鳥のような長い鎌首もない。


先程、上下に動いたこと以外、長い時間動かない状態が過ぎていった。私にとって非常にラッキーだったことは明るかったことだ。だから、恐怖感はなかった。


自分がここにいることは動物なら既に察知しているだろうに、少しもこちらを警戒する様子もないし、逃げる様子もない。


私はそっと彼の横に回って仰天した!


蛇が大口を開けてじっとしている姿が目に飛び込んできた。



鳩だ。鳩が蛇に頭から飲み込まれている状況が目の前にあった。鳩の足はまだ見えていたが、それは既に足の先の爪あたりが見えているだけであった。


蛇は余りにも大きい獲物だったためか、口の中に入れたものの、消化していくのを待っているかのようにじっと動かずにいた。その喉元はぷっくりと膨れていて、明らかに鳩の頭がその中に入っていた。


私は踵を返し、家に戻り、家の中から、彼らの戦いを見ることにした。


延々と時間は過ぎた。1時間を過ぎたろうか。鳩はほとんど飲み込まれていった。しかし、蛇の喉元あたりがぷっくりと膨らんでいるのを見ると、勝負は決したものの、まだまだ消化はされていないのがわかった。だから、蛇も動くに動けないらしかった。


そんなことを、以前書きためておいたところから引っ張り出し、今、打ち込んだというお話。


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