ひとりぼっちにさせてはいけない [新聞記事]
2017.9.30
また、社会人の自殺があった。たった半年ぐらいで命を絶った。
寮生活であったためか、近親者で異変に気づかなかったのかもしれないが、詳細はわかるはずもない。
しかし、これだけは確かだ。正社員24~5歳の男性。遺書残。
遺書の内容は「教えず、罵倒」とあった。
世の中には常にいじめはある。親切に教えてくれる先輩諸氏は少ない。大体、了見が狭いから出ようとする杭は打たれる。社会人の心得としては「杭」になり切ることか。
打たれても、打たれてもへこたれない「杭」になることだ。
あとは親の観察力。
「あれっ、元気ないんじゃない?」、「ぼんやり、遠くを見てばかり」、「やせた?」、「会社で問題はないの?」、「どんな上司?」「仲間はできた?」等々、親は子どもを観察し、問い正すことは最低の義務だ。
いろいろな悩みは社会に出ると必ずある。
話したがらなくても、何度も聞くべきで、遺書を書くぐらいの人間ならば、きっといろいろな悩みも打ち明けたと思う。
そのご家族を非難しているわけではない。いろいろ事情があるから、当事者ではない私は、それ以上のことは全くわからない。これはあくまでも一般論。
最低限、これは親としてやるべきことだと思う。昨日、新聞にも同じことがアンケートとして載っていたが、積極的に子どもに問いかける親ばかりではないようだ。
これは親の義務だ。幾つになっても子どもは親の経験値を超えることはできない。親はいつまで経っても子どもの教師なのだ。
命ある限り、子どもには生きる術を教え込む必要がある。
「二十歳になったら、子育て卒業ね」、「結婚したからあとは知らない」という言葉は、言葉だけにしなければいけない。
子どもはいつも親の助言を待っていて、社会人となった子どもを救える唯一の道は、友達ではなく、あなた自身であることを忘れてはいけない。
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