大失態をした [父の話]
2017.9.29
すごいいい天気だ。仕事はまだ終わらない。でも・・・・・。
忘れていた。直近まで覚えていたのだけれど、11年目の大失態だ。
それも夫婦二人で忘れていたのだから、どうしようもない。
何のことだ?
親父の命日。11年前の9月28日に彼は亡くなった。2回の梗塞を患い93歳で亡くなった。
私と違い、人の悪口を言う人ではなかった。
小学校しか出ていなかったのに、なぜか人望は厚く、物知りであった。
寿命と言えば寿命だが、彼としては屈辱の日々を20年近く過ごした。
最後まで意識はしっかりとし、私たちの私的(暗中模索的)な介護に文句も言わずに付き合ってくれた。
今は情報も多く、何でもレンタルでき、経済的にも精神的にも負担はかなり軽減されつつあるが、当時は車椅子も、介護事業所も、訪問入浴も、訪問医もすべて自分で調達しなければならず、ケアマネもいたにはいたが、介護申請のときに顔をみせたぐらいで、その存在すら意識したことはなく、全く役に立ってはいなかった。
11年前もいい天気で、蒸し暑い日が続いていたが、家人がポジテシィブな性格ということもあり、二人で楽しく介護をしていたし、来客も多く、お茶会をよくしていた。
そんな二人を見てか、先生からは「いつ行っても不思議はありませんよ。覚悟はしておいてください」と釘を刺されたりしたのを思い出す。
そして、彼の時間は止まった。
過ぎ行く時は早く、無情にも思い出を置き去った。
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