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水窪ダムのバスは素直だ(2) [生活]

2017.8.30


早い、8月もあと1日だ。・・・・・・・・・・もっと書きたいが、これ以上書くとまた本題に入れなくなるので、今日はこれまで。



今日こそはバスフィッシングの話。まだ、私が三十~四十代だったころ。家人の実家に釣りに出かけた。どういうわけか、自分一人だった。子どもは学校だったのだろうか。当時、私は日曜日は休めないサービス業にいたものだから、シーズン真っ盛りの秋、10月上旬、彼女の実家にお邪魔をした。たしか、三泊四日だったような気がする。


車で300キロを走り、丸々2日半は朝から晩まで釣り三昧という、最初で最後の贅沢の極みを味わった。


とはいうものの、土地勘は全くなく、義父からダム湖を3つほど教えてもらって、地図を便りに行ったわけだが、釣れるあては全くなかった


1つ目は遠浅の湖。ここは全く釣れない。それに天候も悪く、雨がズブズブと降ってきた。

2つ目は釣り人がたくさんいて魚も上から見えるほどきれいな湖だったが、すべて鮒釣りの方だった。鮒釣りの方のところには、バス釣りの人間は行かないし、バス釣りのところには鮒釣りは行かないのが暗黙の鉄則だったので、ここはスゴスゴと退却。


最後に訪れたところが2日目の夕刻。ここは義父の家から一番近いところにあったダム湖。誰も釣りをしている人間はいなかった。足場はかなり悪い。ダム湖だから当然かもしれないが、土はボロボロと崩れやすい、土質名はよくわからないが、とにかく、足をとられるし、深く沈む。軽石のような、乾いた粘土のような土であった。


頭上には鳶が飛び、雲雀が鳴き、私のキャスティングの音のみが聞こえるという絶好のロケーションであった。地元の釣り情報を聞いているわけでもなく、無謀な釣りではあったが、ここが時間的にも最後になりそうだった。わざわざ300キロも走ってきて、釣果0では、義父にも会わせる顔がないとも思え、若干、時間との勝負だと思ったりもし、義母にもおにぎりを握ってもらい。義父にも案内までさせた手前、何とか釣り上げたいという思いが強かった。


ダム湖であるから釣り場所はたくさんあった。なかなかポイントらしいポイントは見つからず、広いダム湖のあっち側、こっち側と車で移動しながら探っていた。釣り人は誰一人おらず、本当にここにバスがいるのかどうかも不安になってきたとき、どこかの水面を魚が跳ねる音が聞こえた。はっと思い、その方向を見るのだが、なかなか見つけることができない。魚影どころか、波紋すら見つけられない。しかし、跳ね上がる音はする-----ということは魚はいる。それがバスなのか、なのか、雷魚なのか、それはなかなかわからないまま時は過ぎていった。


 



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